主な人権侵害事象(差別事象を含む)状況

(2)大阪で起っている差別の現実 ~実際の差別事象から~

同和地区に関する問い合わせ

ポイント

  • 部落問題とは、歴史的社会的経緯のなかで、「被差別部落」「同和地区」あるいは単に「同和」と呼ばれている土地との属地関係を有する、あるいは、有するとみなされる人々が、不当な差別を受け続けている社会問題で、封建的身分制に関わる差別の問題です。
  • この問題は、「同和地区出身者」あるいは「部落出身者」などと呼称され、人びとを被差別の対象にしているばかりか、部落であるとの属性を与えられてきた土地そのものに対しても、他の土地とは区別される差別的取り扱いを招いています。
  • 同和地区やその近隣地(土地)との関わりを持つと、社会や世間から「部落出身者」と見なされてしまうと感じてしまい、「同和地区出身者と見なされる可能性」を避けようとする忌避意識が形成され、同和地区に対する差別意識が生まれます。これが、土地差別と呼ばれる問題の基本となすものであります。
  • 依然として、大阪府下の各市町村への問合せが後を絶ちません。「土地差別」の解消を図っていくためには、忌避意識の解消が大きな課題です。同和地区に対するマイナスイメージなどを要因として、府民の忌避意識が生まれていることから、その解消に向けた府民の人権意識の高揚を図るとともに、人権問題についての正しい理解と認識を深めていくことが重要です。

○事例 その1「同和地区かどうかを知りたい」 詳しく見る

○事例 その2「交際相手の住まい先が同和地区であるかどうかを調べたい」 詳しく見る