主な人権侵害事象(差別事象を含む)状況

〔8〕「エセ同和行為等」の差別事件(えせ同和行為等根絶大阪連絡会議) 

①えせ同和行為等の根絶に向けた取り組み

  • 大阪において、同和団体や同和関係者を名乗り、書籍等の購入の強要や金銭の要求、脅迫などをおこなうことにより、部落差別を助長し、部落差別である「えせ同和行為等」が多発しています。
  • 『えせ同和行為等根絶大阪連絡会議』(2007年6月5日結成)では、この「えせ同和行為等」を根絶するため、「人権確立社会の実現という崇高な目標に向かって、行政や民間企業、府民等にねばり強く働きかけを進め、新しい府民的一大潮流の運動を構築し、展開していく」との決意のもと、多くの関係者の参加をえて、えせ同和行為の根絶の取り組みを進めています。
  • 同和問題等に取り組む民間企業団体等や相談事業等の中で取り組まれたえせ同和行為の集約体制の確立を図るために、統一した「発生報告書」を作成し、各団体の事務局や「連絡会議」の事務局に集約される体制づくりを進め、各団体等への注意喚起を呼びかけました。

その結果、次のとおり「えせ同和行為」の発生報告が集約されました。

②2012年のえせ同和行為等の特徴

  • 2012年度における発生受理件数は11件ありました。そのうち1件は、2年間にわたって、同和地区出身、部落解放同盟をかたって金銭や施設利用等について要求していた事象の報告でした。
  • 2012年は全国水平社90周年の年であり、架空の記念大会の開催を理由に、書籍等の購入や金銭を要求する事象も発生しました。
  • また、大阪の同和団体とかたり、滋賀県・岡山県をはじめ他府県の企業等に対して、えせ同和行為を行っている事象が発生しました。また企業だけでなく保育所や大学などに対してえせ同和行為等が発生しています。

*事象の内容は大阪連絡会議内の会議等で報告・確認したものです。


●えせ同和行為等の要求内容

1.えせ同和行為等の内容

要求 2007
(H19)年
2008
(H20)年
2009
(H21)年
2010
(H22)年
2011
(H23)年
2012
(H24)年
 計 
書籍の購入強要 3 7 6 12 2 9 39
金銭を要求 1 1 0 0 1 3 6
その他 2 3 2 1 0 1 9
不明 0 1 0 0 0 0 1
6 12 8 13 3 13 55

・えせ同和行為等の要求内容別(2007年~2012年)

えせ同和行為等の内容 円グラフ

・各年別にみた「えせ同和行為の要求内容別」

えせ同和行為等の手法 グラフ・表



●えせ同和行為等の手法

2.手法

  2007
(H19)年
2008
(H20)年
2009
(H21)年
2010
(H22)年
2011
(H23)年
2012
(H24)年
 計 
電話 5 7 7 11 3 10 43
書籍・教材等の売りつけ 0 3 3 8 1 1 16
来訪 1 0 1 0 0 1 3
その他 0 1 1 0 0 0 2
6 11 12 19 4 12 64

・えせ同和行為等の手法別 (2007年~2012年)

えせ同和行為等の内容 円グラフ

各年別にみた「えせ同和行為等の手法」

えせ同和行為等の手法 グラフ・表