HOME >> 人権相談についてTOP > 具体的な人権相談事例 > (7) その他の人権相談 -1.上司からいじめ、嫌がらせを受けた事例

具体的な人権相談事例

(7) その他の人権相談

上司からいじめ、嫌がらせを受けた事例

相談者の主訴

 商品管理を行っていた相談者が、上司からいじめ、嫌がらせを受け、「仕事についていけない」と言うと頭部を殴打された。
 思いあまって、退職届を提出したところ、土下座などをさせられた。
 これらの行為に対し、会社側に慰謝料の支払いを求めたい。

相談の経過

 会社側へ慰謝料の支払いを求めるとして、あっせん申請に至った。

対応

 紛争調整委員会によるあっせんの結果、会社側は、上司の行為は行き過ぎていたことを認め、解決金を支払うことで双方合意した。

課題・問題点

 雇用情勢が改善傾向にある中にあって、「解雇」に関する労働紛争が減少傾向にある反面、「いじめ・嫌がらせ」に関する労使紛争が増加傾向にある。
 「いじめ・嫌がらせ」事案は、当事者双方の事実認識に違いがあるケースが多く、解決が困難な場合が多い。
 本件についても、会社側は、上司の行為が行き過ぎていたことは認めたが、相談者にも、上司から幾度も注意されながらも取引先に挨拶をしないなどの勤務態度に問題があったと答弁している。
 あっせんによる問題解決のためには、当事者双方に歩み寄りの姿勢が不可欠である。