人権NPO活動紹介⑲不登校・ひきこもりの家族を持つ親御さんのリアルな現実を「見える形」にしたい！（南大阪サポートネット）｜新着情報

　　　　　　　★２０２０年度人権NPO協働助成金★

　　　　　　　　　　　　　活動紹介⑲

　　　事業名：リアルな"いま"を可視化する～ひきこもりの親へのサポートを考える～

　　　　　　　　　　　団体名：NPO法人南大阪サポートネット

　　　　　　　　　　アンケートを依頼中です！

不登校・ひきこもりの家族を持つ親御さんのリアルな現実を「見える形」にしたい！そのためにアンケートを親御さん達に依頼したり、近隣のグループに説明＆お願いに出向いたりしました。

１２月７日　

アンケート郵送を開始しました。

１２月１４日　

近隣の交流のあるグループのメンバーの方へ送付作業をしました。

１２月１９日　

約束が取れた近隣のグループに出向いて説明させてもらい、アンケートをお渡ししました。

中旬から少しずつアンケートが帰ってき始めました。ただ、どの親の会や支援機関にもつながっていない状態にある知り合いの親御さんにもアンケートを依頼する予定でしたが、コロナの感染拡大で会うのが難しくなり、予定より回答人数が減っています。

12月を過ぎても、引き続き依頼を継続します。1月の中旬からアンケート集計を始める予定です。

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　　　　　　　　　 アンケート集計　進行中です！

アンケートの集計作業をしました。つながり隊の有志とスタッフを中心に進めて、可能なものはひきこもり経験者にも依頼しました。

１月１５日　アンケート作業

仕分け作業をしました。地域別に分けて、アンケートに個別番号を振ります。次回の作業手順や未回収分のお願いについて確認しました。

１月２２日・２９日　

アンケートのA～Hの大項目の数的把握と記載事項の2チームに分かれて作業しました。

2月に冊子を作成します！締め切りを過ぎて帰ってきたアンケートは、今後もその都度追加してゆきます。

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　　　　　　　　　　－アンケートを終えて－

今回のアンケートは、親御さんたちが誤解や不理解により、周囲や社会から『親の責任だ』と責められたり厳しい視線を向けられていることを考慮して作成しました。中にはご自身が「ひきこもり問題」当事者の1事例として扱われることへ拒否感情をお持ちの方もいます。

こだわったのは「当事者による当事者のための実態調査」であること。回答者や協力者に最大限の敬意を払うことです。質問項目は全て協力者の発言をまとめました。専門家の監修を経なかった為の不備は改修してゆけば良いので、初回はこのやり方だから協力いただけたと思います。

回収時の聞き取りや集計で明らかになったのは、アンケートに答える難しさです。回答するには、初期のショック・辛さ・不安・心配などを思い出して向き合わねばならず、時間とエネルギーが必要です。「よくアンケートを取ってくれた」「自分の中で整理がついた」という声がある一方で「書けない」「設問を読むのがしんどい」というお声もありました。

その中で、コロナ禍で対策を取りながらも実施できたのは、日頃の信頼関係がある方々を対象にして手渡しを中心に、丁寧に聴くことを重ねた結果です。

今回の取り組みの成果は、次の4つです。

　①実情や思いを具体的に数値として可視化できたこと。

　　「これは何%の実態であり意見か」が明確になり、根拠として利用できるからです。

　②近隣グループとの連携が進み、協働体制が取れるようになったこと。

　③何が求められているかが明確になったこと。

　　2021年度からは、この明確になったことを以下の活動等に反映させて実現していきます。

　　・ピア相談員（＝同じ経験をした仲間の相談員）による相談

　　・身近な仲間（本人・親）の集まりや居場所

　　・変化につながる「学び・機会・第三者のかかわり」　等

　④「親の会」の在り方の見直しと、新たな「つながる機会づくり」を試せたこと。

この活動の中で様々な方々と出会い、助言や協力をいただきました。従来の活動の延長ではなく新しい取り組みをしたことで、新しい工夫や事業・つながりが生まれ動き始めています。今後は、この動きを更に進めて様々な変化へとつながる活動を続けていきます。