新着情報

★2020年度人権NPO協働助成金★

活動紹介⑦


事業名:みんなで"防災"ごはんの会~食から考えよう!誰一人取り残さない防災~

団体名 /ママコミュ!ドットコム


みんなで防災ごはんの会 開催報告と今後の予定


8.23防災クッキング モザイクあり.jpg「みんなで防災ごはんの会」は、災害後の暮らしにおいて命や健康を大きく左右する食の環境にフォーカスし、アレルギー、持病、障害、高齢、文化や宗教などの理由で食に制限のある方々と共に生き抜くことをめざし、必要な知恵と工夫を学ぶ防災講座です。

新型コロナウイルスの感染拡大状況下においては、当初予定していた30人規模の集合型開催はリスクが高いと判断し、①感染拡大防止策の徹底と三密回避による人数制限による小規模集合型開催1件、②オンライン開催1件に取り組みました。


①防災を楽しみながら学ぼう 「ラン×らん♪BOSAI夏まつり」

日 時:8月22日(土)10:00-16:00

会 場:入船設計(大阪市天王寺区大道4丁目5-2)

参加者:22組、42人

共 催:ママコミュ!ドットコム、株式会社入船設計

http://mamacomu.com/events/12391/


夏休み中の子どもと保護者を主な対象に、簡単なクラフトと調理の体験を通して災害の備えを学ぶ講座(BOSAIミニ講座&夏休み工作教室 2回、BOSAIミニ講座&みんなで防災ごはんの会 2回)を計4回開催しました。食アレルギーや文化の違いによる食の制限やハラール認証の食品やアレルギー対応食を紹介し、アルファ化米で五平餅を作りました。


●事業の成果

地蔵盆の時期でもあり、「夏まつり」という子どもたちの楽しい時間の中に防災をどう位置づけ、家庭の防災につなげるかに注力して企画を考えました。


非常食の定番である「アルファ化米」を目にすることが親子共に初めてという方が多く、透明のジップ袋を使いお米に変わっていく過程を実験のように楽しく学んで頂きました。

また、できあがったご飯をそのまま食べるのでなく、少しの工夫を加えることで美味しい五平餅が出来上がるレシピを紹介し、楽しく美味しい中にも災害時の食の備えに気付いてもらいました。

さらに、使用する食材もアレルギーや持病などの理由で制限がある場合には、別の食材を使用するなどその大切さを説明し、子どもたちにとっても身近な食というテーマから防災を考えるきっかけになったと思います。


●見えてきた課題

コロナ禍ということで当初に比べて半数程度の人数に限定した講座開催となりました。感染拡大防止のための各措置(検温、マスク、消毒、食品用手袋、加熱調理など)を十分に行ったことで参加者(特に保護者)からは対応力の高さを評価いただきました。

定員削減に加え、当日の来場者の来場制限を行ったため、会場前を通りがかった方々には十分な対応ができない結果となりました。


地域の中で楽しみながら気軽に防災に触れる機会は貴重であり、継続的な開催を望まれましたが、小規模開催による経費増の側面も看過できず、今後の検討課題としました。

コロナ禍で防災への関心も高まりつつある状況を踏まえ、活動を止めるのではなく方法を探りながら開催をめざす何らかの工夫が必要だと感じました。


②もったいないクッキング & みんなで防災ごはんの会

日 時:8月23日(日)11:00-12:30

会 場:Zoom会議室

参加者:15組、15人

共 催:ママコミュ!ドットコム、NPO法人Deep People

http://mamacomu.com/blog/12494/


食品ロスをなくすことが水や食料の有効活用やごみ減量などの点において防災と深くつながっていること及び食習慣や文化の違いによる避難所での食ストレスや一定の人の排除を回避するため、ハラール認証の食品やアレルギー表示についてレクチャーを行いました。


8.23講座の様子.jpg●事業の成果

災害時に起こりうる食の課題からアプローチしました。例えば物資供給の乏しい状況下においては水や食料を有効に使うこと、災害関連ごみの増加に伴う家庭ごみの減量化が重要になるなど、食品ロスをなくす取り組みと共通する点が多いという視点で初めて取り組んだ連携事業でした。


食品ロスと防災という一見、関連性がないように見えるものが、課題への対応策を考える共通するところが多いことがわかり、それを伝えられたと思います。SDGsも17の目標がありますが、個別に解決していくのではなく各々の課題との関連性を深く見つめ、今回のように違うと思われる社会課題の掛け算で新たな視点での解決策を考えていくことは、今後の活動の上でも大切であると思います。


夏休み中の講座ということで小学生~大学生の参加割合が高く、また関東や他府県からの参加もありました。画面越しでしたが子どもたちの反応を見ながら丁寧に話を展開させることができました。


野菜の皮を使ったおかずをアルファ化米と合わせることで、主食として栄養のある一品になることを、ライブ感を盛り込んで伝えることができました。またアレルギーや持病、宗教などの理由により食に制限のある人が社会には多数存在し、そうした人を排除しない社会づくりへの理解を深めるきっかけとなりました。


料理.jpg●見えてきた課題

コロナ禍での開催ということで本事業初のオンライン開催となりました。事前エントリー制を採用したため、早くから申し込んでいた意識の高い参加者の割合が多いと感じました。リアル開催と異なり、画面で見ることのできる限られた範囲内で状況を把握し、効果的なやりとりや場の空気感を共有することがやはり難しいと感じました。


今後の予定

「みんなで防災ごはんの会」 9月22日(火・祝)11:45-13:15

大阪市男女共同参画センター中央館(クレオ大阪中央)

チラシhttp://mamacomu.com/events/12578/


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①2020年度人権NPO協働助成金の募集案内

 (http://www.jinken-osaka.jp/2019/12/2020npo.html)

②2020年度人権NPO協働助成金の助成事業が決定しました。

 (http://www.jinken-osaka.jp/2020/03/2020npo_1.html


活動紹介

◆ママコミュ!ドットコム

 事業名/みんなで"防災"ごはんの会~食から考えよう!誰一人取り残さない防災~

みんなで"防災"ごはんの会


◆南大阪サポートネット

 事業名/リアルな「いま」を可視化する~ひきこもりの親へのサポートを考える~

リアルな「いま」を可視化する~ひきこもりの親へのサポートを考える

アンケート調査のための有志募集説明会


◆子どもの権利条約関西ネットワーク

 事業名/子どもの権利普及促進事業~「なんでやねん!すごろく」開発・製作・ワークショップ実践~

子どもの権利普及促進事業~「なんでやねん!すごろく」開発・作成・ワークショップ実践~

調整アプリ大活躍!?子どもたちも忙しい!


◆RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)

 事業名/在日難民を支える関西でのネットワーク作り

在日難民を支える関西でのネットワーク作り


この人権NPO協働助成事業は、人権に取り組むNPO等のホップ・ステップ・・・を応援するために、大阪府人権協会の事業収益の一部を活用して自主事業として取り組んでおります。

より充実した内容へと発展させるために、皆様のあたたかいご支援・ご協力よろしくお願いいたします。