とりくみほうこく「飛び立つ準備をする部屋」「引越しぬっくメイト」「ぬっくを支援する会（仮称）」～人権NPO協働助成事業～｜新着情報

★２０１６年度人権NPO協働助成金★

とりくみほうこく⑫

子どもシェルターにおける自立援助事業

団体名　特定非営利活動法人子どもセンターぬっく

http://www.nukku.info/

「飛び立つ準備をする部屋」

子どもたちがぬっくハウスを退居した後の生活の場については，一人暮らしを始めるということが選択肢の一つとして考えられます。しかし，初期費用がかかったり保証人が必要だったりと，１０代の子どもが一人で家を借りるのはなかなか大変なもの。ぬっくでは，退居後の支援として，物件をご提供くださる方も募集しています。

そんな中，アパートの一室を子どもたちのために使ってくださいと申し出てくださった方がいらっしゃったので，平成２８年５月２９日，部屋を見に行ってきました。古い物件ではあるものの，中は清潔で，なんと新品の冷蔵庫や洗濯機までご用意いただいていました。自立するまでのステップハウスとして，格安でお借りすることができることになりました。

ぬっくハウスでゆっくり羽を休めた後，ここでじっくり飛び立つ準備をしてもらえたらと思いました。

「引越しぬっくメイト」

ぬっくハウスから退居する際，「誰が荷物を運ぶのか？」という問題があります。１８歳未満で児童相談所が関わっている場合は，ケースワーカーさんが担当しますが，ぬっくハウスで１８歳の誕生日を迎える子どもも多く，ぬっくで引越しをしなければならないケースも珍しくはありません。引越し作業を手伝ってくださる方も，子どもの自立を支えるぬっくメイトの一人です。

６月のある日，自立して一人暮らしを始めることになった子どもが退居することになりました。幸い，中古の冷蔵庫や電子レンジなどの家電を寄贈いただいていたこと，彼女を担当していた「コタン」（子ども担当弁護士）の転居と重なり，不用品が出たことから，すぐにでも生活を始められるだけの物品が揃いました。

事前に把握していただけでもかなりの荷物だったので，車はどうしようと困っていたところ，運営委員の知人が２トントラックを貸してくれるとのこと。当日は，〝引越しぬっくメイト″のご夫婦が１日がかりで引越し作業を手伝ってくださいました。

いろんな大人が少しずつできることをして，一人の子どもが旅立っていきました。

「ぬっくを支援する会」（仮称）

４月に，女性の経営者ばかりが集まった女性経営者有識者交流研究会（通称ＯＷＥＮ）で，ＮＰＯ法人子どもセンターぬっくの紹介をさせていただきました。「居場所がない子ども」が存在すること自体信じられないという方も多く，大阪の子どもが置かれた状況を伝えられただけでもよかったと思っていたのですが，ＯＷＥＮ所属の方の中から，「ぬっくを支援したい」と声をかけていただきました。

そこで，８月１日，ＯＷＥＮの方やそのお知り合いの方と昼食会を開き，今後どのようにぬっくを支えていくかということを話し合う機会を設けていただきました。みなさん，経済的利益の追求も大事だけれど，そればかりでなく社会の問題にも目を向けてできることをしていこうと意慾的な方々で，とてもお元気でした！

経営者の他さまざまな場でご活躍されている方々には，ぜひ，ぬっく退居後の就労支援等に関わっていただけたらと思います。

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①２０１６年度人権NPO協働助成金の募集案内

　（http://www.jinken-osaka.jp/2016/01/_1_93.html)

②２０１６年度人権NPO協働助成金の助成事業が決定しました。

　（http://www.jinken-osaka.jp/2016/03/_npo_1_8.html）

③協働事業で成果を上げるために...事業説明会＆ワークショップ

　（http://www.jinken-osaka.jp/2016/05/npo_1_18.html）

④とりくみほうこく①

　（http://www.jinken-osaka.jp/2016/05/npo_1_19.html）

⑤とりくみほうこく②

　（http://www.jinken-osaka.jp/2016/06/npo_1_20.html）

⑥とりくみほうこく③