人権NPO活動紹介⑨「第１回持ち帰り教材ワークショップ（学習会）」（大阪市内識字・日本語教室連絡会）

★２０１９年度人権NPO協働助成金★

活動紹介⑨

「学習者の生活や思いに根ざし、人生をきりひらく識字学習教材」づくり

～大阪の識字・日本語教室のこれまで・いま・これからをつなぐ～

団体名／大阪市内識字・日本語教室連絡会

大阪市内（府内）の識字・日本語教室のネットワークを広げることを目的に、識字学習教材づくりのための学習会や交流会を実施しています。

その一環として、第１回持ち帰り教材ワークショップ（学習会）を実施しました。

開催日：７月２７日（土）１４：００～１７：００

参　加：１１人

場　所：大阪教育大学天王寺キャンパス

１．「教材」づくりについての学習

ファシリテーターの森実さんから「被差別部落の識字と教材づくりの歴史」、「地域日本語教室の教材づくりの歴史」、「ユネスコの識字教育論」をテーマに解説があり、教材づくりに関する学習を深めました。

２．「教材」のイメージを共有

「教材」のイメージを共有するためにワークショップを行いました。あすかしきじ日本語教室で実践されている学習活動をもとに「教材」のイメージについて共有を行いました。

以下はそのポイントになります。

・文字のよみかきだけでなく場面スキルや人生スキルもつつみこむ。

・だからプリントなど書いたものだけでなく学習活動の全体を「教材」と考える。

・ひとかたまりの学習活動を「教材」の単位とする。

ワークショップでは、グループごとに食料品のパッケージを素材にした学習活動を組み立て、そこからどのようなことを学習できるかなどを洗い出し、分類しました。次にどのようなスタイル（対象設定も含む）で学習活動を組み立てられるか、検討しました。最後に組み立てた学習活動を発表・説明・質疑応答しました。

３．振り返り

森実さんから、学習に関する理論の解説やご自身が学んだことなどのお話があり、学習者側を主体として考えることが重要であることを確認しました。それをふまえ、ワークショップで組み立てた学習活動の振り返りを行いました。

４．各教室での学習活動の紹介

グループ内でそれぞれの教室の特徴や学習活動について共有しました。

＜気づきや感想など＞

・当たり前ですが、ワークショップではグループ内で様々な意見が出てきました。他グループが考えた学習活動に触発され、新たな認識が生まれました。
・今回作成した学習活動は、実際に教室ですぐに実践できそうなものだという意見が出ました。
・運営面では、ワークショップによる学習活動に慣れていない人もいるので、話し合う内容についてもう少し丁寧に、提示した方が良いと感じました。
・充実した学習活動なので、次回の学習会にはもう少し参加者が増えるようにしたいと思います。

◎今後について

他教室で実践されている学習活動をもとに、ワークショップを行い、学習活動を蓄積していく予定です。

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①２０１９年度人権NPO協働助成金の募集案内

　（http://www.jinken-osaka.jp/2019/01/2019npo.html)

②２０１９年度人権NPO協働助成金の助成事業が決定しました。
　（http://www.jinken-osaka.jp/2019/03/2019npo_1.html）

③２０１９年度人権NPO協働助成金「事業説明会」開催しました。

　（http://www.jinken-osaka.jp/2019/04/npo_10.html）

＜活動報告＞

１．人権NPO活動紹介①「ドラァグクイーンによる絵本の読み聞かせ事業」

（DragQueenStoryHour in大阪実行委員会）

（http://www.jinken-osaka.jp/2019/05/npodragqueenstoryhour_in.html）