新着情報



2015年度 人権
NPO
協働助成事業



とりくみほうこく 8
月 Part1







よっしゃ ! ほっとかへんで
     


~地域の子ども個別支援準備事業~

団体名 NPO法人西淀川子どもセンター

http://nishiyodogawakodomocenter.web.fc2.com/index.htm


「個別支援から見える子どものニーズと対応」

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生活支援:いっしょに買い物

 8月4日(火)、父親と二人暮らしのA子は、大柄で高学年となり、先日のモデル実習で銭湯に行ったときに「どんな下着を買ったらいいのかわからない」と打ち明けてくれた。

 そこで、A子と話し合って、こちらの若い女性スタッフたちと一緒に買い物に行ってみることを提案し約束した。買い物のスタート時までは、A子は自分の下着のことを考えるのは「面倒」「わからん」と少し戸惑っていたが、いつものようにおしゃべりしながら一緒に考えるうちに、自ら進んで楽しく商品を選んだり、思案したりするようになった。

 試着室にはスタッフも入り、下着着用のアドバイスやサイズの感覚なども確認しあい、A子本人が気に入ったものを購入。A子はすっきりした表情でうれしそうだった。父親とは試着室に入れないだろうから、初めての下着購入に付き添えてよかったと感じている。

 今後自分でも買いに行けるように、A子の自宅から近いお店をまわったのもサポートとなった。
思春期女子の悩みも相談できる場所がある、という認識をA子にもってもらえる機会になったと思う。



 第5回モデル実習


 8月19日(金) 16時45分~20時半、子ども一人(B男・小学生)にスタッフ二人(男性スタッフ一人含む)で実施。

 他の子どもといる時は、ふざけたり、だらけがちなB男だが、この日は自分から積極的に買い物も調理も取り組んだ。自分一人に周りが注目していると、意欲や行動も変わってくるのかもしれない。会話の内容も、ふだんは他の子がいたら言わないようなことも、ふと自然に言えたりする。

 例えば「結婚はしたくない、しない」

 理由は「子どものお世話が大変だから」と妹(幼児)の面倒をみているB男は言う。
 嫌でもいろいろ我慢して「お兄ちゃん」をしていることが伝わってくる。食後、男性スタッフと銭湯へ行き、うれしそうに自分の好きなこと、楽しい話などをたくさんしていた。また、お風呂の中では、他の子と同様に、自分が気にしている体に関することを、自分から話す。

 普段の関わりとは違う個別支援においては、子どもは自分のことを語りやすい、という点と、スタッフ側もその子どもをしっかり受けとめることができ、次のサポートへとつなぎやすい。それが個別支援のならではのところだと感じた。

・必要備品として、石けん、シャンプー類や、ドライヤー(銭湯では有料)などの品目を、新たに確認した。また、今後の泊まり実習に際して、シーツや着替えなどの準備もしようと思う。


・子ども本人の気持ち表出の言語化を適切にサポートできるよう、研修も深めていきたい。






ブラジルにルーツをもつ居場所づくり事業

団体名 プロジェクト・コンストルイル 



「サマーキャンプの思い出」



 8月のメインイベントは、1年間のメインイベントの「サマーキャンプ」です。

 このサマーキャンプは、夜間に働く保護者が子どもとの時間をつくることを目的にはじめ、4年目になります。キャンプをきっかけに、保護者がプロジェクト・コンストルイルの活動に関わったり、保護者同士がつながりあえる場となった大切なイベントです。


 この3年間は、「和歌山県の日高青少年の家」、「奈良県の東吉野ふるさと村(2年連続)」を利用してきました。今年は8月14・15日に、滋賀県の琵琶湖にあるマイアミ浜キャンプ場に、子どもとおとな32人で行きました。

 琵琶湖に行く決め手となったのは、家族から「キャンプがしたい」「琵琶湖に行きたい」という声。滋賀県には、ブラジルの人が多く、親戚や知り合いの人からキャンプの情報を聞いていたようです。


 スタッフは、日程と場所が決まれば、大型バスの予約やテントで寝たい人、テントは嫌な人の希望を聞きながら、キャンプ場の予約を取るなど、サマーキャンプの準備をすすめます。また、できるだけ多くの子どもたちが参加できるようにと、参加費をどこまで下げられるか、頭を抱えたりしました。そして、参加費や助成金だけでなく、子どもたちを応援する目的に、保護者の了解を得て6月に開催したフェスタジュニーナの収益の一部を活用しました。

 保護者への事前説明会では、「琵琶湖ってなに?」と聞く保護者に、子どもたちは「海よりは小さいけど、すごっく大きな池」とこたえ、子どもからは「えっ、琵琶湖って泳げるの?」との質問がありました。説明会では保護者が食事の内容、準備物などの分担を決めました。


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 当日は、到着すると、子どもたちは昼食もそこそこに、さっそく水着に着替えて湖に遊びにいきます。しかし、初日のキャンプでは、レンタルのテントはりに苦労し、遊びの時間をけずるほど、子どももおとなも四苦八苦した挙句に、キャンプ場のスタッフの力を借りて完成しました。これもみんなにとって大きな思い出です。


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泳ぐのが苦手な子どもは、自らおとなと一緒に夕食のバーベーキュー(以下、BBQ)の準備をしてくれるなど、成長している姿に関心しました。そして、夕食のBBQでは、みんなでブラジルの肉料理をたくさん食べました。

 
BBQがおわった後には、以前から交流があるアメリカで暮らすブラジルにルーツがある子どもからの手紙を読んだり、みんなで花火を行うなど、プロジェクト・コンストルイルに集まる子どもとおとなにとって、大切な時間を過ごせました。夜は中学生だけ集まって、夏休みの宿題のことを忘れるかのように夜遅くまでトランプ遊びました。はにかみ屋な子どもも参加して、楽しそうでした。

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 朝は、早くから湖に入ったり、ザリガニ釣りをしたり、思い思いにあそび、湖畔では、おとなたちが子どもをみながら、おしゃべりに夢中です。早めの昼食は、昨日の焼いた残りでBBQを2度楽しみました。

 キャンプでは保護者同士が話し合う時間を作っています。話し合いでは、今年は助成金などを活用しましたが、来年のサマーキャンプをみんなで行くために、プロジェクト・コンストルイルでお金を稼ごうという話となりました。保護者のみなさんには、頼もしいかぎりです。

キャンプ場で驚いたのは、キャンプを楽しんでいる大半の人は、在日ブラジル人でした。私たちの向かいのサイトの人達は、なんと10年ぶりにあったという、こちらメンバーの知人。「ここから車で45分のところに住んでいる」とのこと。ブラジルの人は、キャンプが大好きなんですね。

 事故も病気もなく、楽しい、大きな思い出をもって帰ってきました。





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①2015年度人 権 N P O 協 働 助 成 金の助成事業が決定しました。
http://www.jinken-osaka.jp/2015/03/_npo_1_7.html

②2015年度事業説明会&ワークショップ

http://www.jinken-osaka.jp/2015/05/2014npo_1.html

③とりくみほうこく 5月編 Part1

http://www.jinken-osaka.jp/2015/06/npo_1_5.html
④とりくみほうこく 5月編 Part2
http://www.jinken-osaka.jp/2015/06/npo_1_1_1.html

⑤とりくみほうこく 6月編 Part1

http://www.jinken-osaka.jp/2015/07/npo_1_6.html

⑥とりくみほうこく 6月編 Part2

http://www.jinken-osaka.jp/2015/07/festa_juninanpo_1.html
⑦とりくみほうこく 7月編 Part1

http://www.jinken-osaka.jp/2015/08/festa_juninanpo_1_1.html


この人権NPO協働助成事業は、人権に取り組むNPO等のホップ・ステップ・・・を応援するために、事業収益の一部を活用して自主事業として取り組んでおります。より充実した内容へと発展させるために、皆様のあたたかいご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

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