新着情報


2015年度 人権
NPO
協働助成事業



とりくみほうこく 6
月 Part1





ブラジルにルーツをもつ子どもの居場所づくり事業
団体名 プロジェクト・コンストルイル 

F
es
ta Junina 日本
ブラジル友好120周年」



6月のとりくみは、Festa Junina(フェスタジュニーナ)、活動パネル展、期末試験対策学習会がおもな取り組みでした。



フェスタジュニーナ(6月28日、日曜日)
 フェスタジュニーナは、ブラジル東北部で盛んで(特にカルアルとカンピナグランデの2都市)、これら火の聖人・結婚の聖人・雨の聖人に感謝し、破れた麦わら帽子に野良着を着て、独特の食物を食べ、クワドリーリャを踊り、夜は火を焚いて祝う習慣です。ブラジルではカーニバルとならんでポピュラーなお祭りで、冬に行う風物詩となっています。

 6月28日に、プロジェクト・コンストルイルでは、ブラジルにルーツがある子どもたちや市民が、ブラジルの文化にふれあうために、カトリック浜寺教会でフェスタジュニーナを行いました。

 フェスタまでは、こどもたちはダンスを練習し、保護者は衣装や飾り付けの作成に、仕事が終わってからの夜に集まりました。いただいたドレスを手直しして、ウエディングドレスやスカートを縫い、100円均一の麦わら帽子に飾り付けをしました。フェスタが近付いたら、軽食・バザーの準備やリサイクルバザーの値段つけに追われました。また、的あてや魚釣りの遊びも用意しました。

 そして、茨木市の人権豊川地域協議会にご協力いただき、飾りに使う竹を数本いただきました。また、会場は、浜寺のカトリック教会さんのご厚意で、広い敷地を貸していただきました。

フェスタ0.jpg保護者.png竹.jpg


 
 前日の準備は雨が心配で、充分に飾り付けができませんでしたが、当日天気に恵まれました。
朝7時集合で、飾り付けや軽食(パステル、コッシーニャなど)の仕上げで大わらわ。10時30分スタートは危ぶまれましたが、何とかスタート。天理大学の留学生25人がマイクロバスで遊びに来て、軽食で堪能、かみ魚釣りで大盛り上がりでした。それぞれ、300人分近く用意した軽食は1時過ぎに完売。遅くにやってきた人たちにお詫びするのも一苦労でした。

 午後1時から子どもたちのクワドリーリャのダンスがはじまりました。練習では、表情や動きが硬かったのですが、さすが、コンストルイルっ子、本番は、笑顔と持ち前のリズム感で、とても楽しそうに踊っていました。午後3時からもダンスは、おとなも参加して行い、たくさんの人たちがうれしそうにおどり、フェスタのダンスの後は、ボサノバの生演奏、生歌でブラジルで人気のダンスを踊りました。大盛況に驚き。最初は仲間内のイベント開催と思っていましたが、なんと250人以上の方々に参加していただきました。



フェスタ3.jpgフェスタ1.jpgフェスタ5.jpg


プロジェクトコンストルイル/アルテルの展示会(6月30日から7月1日)

 ひょんなことで、アプラ高石の展示会場を無料で3日間(内1日は設営準備)貸してもらうことになりました。急なこともあり、フェスタのこともあり、充分な準備ができなかったのですが、子どもの絵画とこれまで作成した横断幕(第40回堺まつり)や写真を活用して、展示会を行いました。

 子どもの絵画のテーマは「日本ブラジル友好120周年」

 6月上旬から、展示会にむけ、子どもたちが、1895年のブラジルと日本との国交樹立について学び、友好国へのそれぞれの思いを、絵画(はり絵も)に表しました。ご来場いただいた方の中には、感激して涙した日本人の方もいらっしゃったそうです。充分な宣伝もできなかったのに、2日間で60名の方にご来場いただきました。

展示看板.png展示2.jpg展示3.jpg


期末試験対策の学習会

 塾講師の経験もある大学生もスタッフに加わり、子どもたちのやる気もでてきて、さぁこれから!と思いきや、教材も持たずに参加する中学生が・・・。でも、スタッフもなれたもので、なんとか勉強に入らせることができています。
 子どもたちはフェスタ、修学旅行で勉強に集中できないのに、期末試験が目の前。早くから準備をと、通常の金曜日とは別に土・日の空いている日を学習にあてました。

 教材を数回もってこなかった中学生が、「台所のテーブルはうるさくて勉強できない」と、試験が終わった土曜日(小さい子のポルトガル語教室)にやってきて、「勉強をさせて欲しい」といって、勉強を始めました!!







よっしゃ!ほっとかへんで

~地域の子ども個別支援準備事業~

団体名 NPO法人西淀川子どもセンター


スタート!!短期支援準備事業のモデル実習
~子どもたちの声を聴く~

短期支援準備事業説明会 6月10日(水)
 今回の子どもへの短期支援事業の目的や内容と、なんのためにモデル実習をするのかについて、協力してくれる子どもたち(昨年度夜間サテライト事業に参加してくれた子ども5人対象)自身に向けて、説明会を実施しました。それぞれの保護者には事前に説明し快諾を得ました。その際、数名から「緊急の時などに子どもを預かってくれる仕組みがあったら助かります」という声もいただき、親たちの潜在的なニーズも感じています。

説明会では、ワークショップ形式で、子どもたちの思いや意見を聞きました。

①「おとなが家にいない時、子どもが困ること」

 知らない人からの電話や訪問、お腹がすいたけど何もない、学校に遅れる、体がしんどい時、虫(ゴキブリ)が出た時、などなど。


 おとなにとって大したことではないことでも子どもにとっては大きな不安になること、子どもにとっておとながいない時の不安は大きいということを改めて感じた。また、会話のやりとりの中で、実際に家の事情で一日のうち長く一人で過ごさなくてはならず大変だったときの話をした子もいた。親だけではなく、子どもからもニーズはある、と実感。



②「どんな場所なら安心して宿泊できるか」

 知らない人がいない、安心できる人がいる、おいしいご飯がある、お風呂・トイレがある、しずか、明るい、などなど。



子どもセンターワークショップ.jpg
西淀川子どもセンター.jpg



第一回モデル実習 6月24日(水)17時~21時

 子ども一人(M子)にスタッフ二人で実施。夕食の買い物・料理を一緒に行い、食事後、近所の銭湯へ。この日は21時過ぎに自宅まで送り届けた。


 M子は、低学年時に母と死別している一人っ子の、夜ひとりで過ごすことが多く、地域や学校でも気にかけていて、私たちが継続的に関わっている。


 子ども一人だけの状態で、「そんな話すことはない」と言っていたM子は「めっちゃ話している!」と自ら言うほど、帰る時まで家族の思い出や興味のあることなどをたくさん話して、まだ足りないようすで別れた。
いっぱい話を聞いてほしい、という気持ちがこちらに伝わってきた。


 また、銭湯においては、生活習慣など、他の子どもが周りにいるときは話しづらいプライベートなことも話題となり、次の具体的なサポートへとつながった。

モデル実習は、まだ第一回目。今後、回数を重ねて、子どもたちのニーズを感じ取っていきたい。



①2015年度人 権 N P O 協 働 助 成 金の助成事業が決定しました。
http://www.jinken-osaka.jp/2015/03/_npo_1_7.html

②2015年度事業説明会&ワークショップ

http://www.jinken-osaka.jp/2015/05/2014npo_1.html

③とりくみほうこく 5月編 Part1

http://www.jinken-osaka.jp/2015/06/npo_1_5.html
④とりくみほうこく 5月編 Part2
http://www.jinken-osaka.jp/2015/06/npo_1_1_1.html


この人権NPO協働助成事業は、人権に取り組むNPO等のホップ・ステップ・・・を応援するために、事業収益の一部を活用して自主事業として取り組んでおります。より充実した内容へと発展させるために、皆様のあたたかいご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

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