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「今」だから、考えたい。
少年犯罪によって起きるつらさ

 事件が起きるとまず、少年犯罪の場合、どんな事件が起きた、ではなく加害者が少年だった、ということが先に来るんです。
 私たちがいつも訴えているのは、「こんな凶悪な犯罪を侵した少年」ときてほしいんです。
 でも実際にまず来るのは、14才の少年が○○した、と最初に来るのです。

 その子をどう保護して更正させていこうか、という事が先なんですよ。私は思うんです。順番が違う、と。
 まず、何をやったかが第一のはずで、最後に少年だからって、大人だったらこうなるけれど、少年だからここまでしか裁けないということならわかるんですけど、もう最初から少年の事件だから保護処分にしようとする動きがあるんです。
 特殊性や話題性のある特別な事件は時間をかけてするけど事件性の薄い、地域で起こった件はあっという間に忘れ去られてしまうんです。そういう事件の方が、圧倒的に多いんです。
 四十九日までに捜査から、少年審判まですべてですよ。自分達もお葬式をあげてあれこれしているうちに、四十九日までに全て終わってしまっているんです。気が付いたらすべて終わっていて何もできない。それが少年犯罪なんです。
 だから最初に持ってきてほしいのは、何をやったかという事実なんです。でやったことを公開にして、どこに問題があるのかを見ないと。
 みんな少年だからという理由でフタをしているんです。伏せているんです問題点は誰にも見えない。そしたら誰も考えない。 だから私は顔や名前を出すことよりもまず、事実を公開することが大事なのだ、と思うんです。
 それは犯罪を防ぐためにも。

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