財団法人 大阪府人権協会
人権相談 人権に関するQ&A リレーエッセイ 人権インタビュー
home
 新着情報
 人権トピックス
 講座・イベント案内
 メールマガジン発行
 愛ネットニュース
 人権情報誌 そうぞう
 大阪府人権協会ニュース
 大阪まちづくり
プラットホーム
 リンク集
 組織・事業の概要
 大阪人権センター
 個人情報保護方針
 お問い合わせ


「今」だから、考えたい。
少年犯罪被害当事者の会について

 私たちは、事件後もマスコミに自分たちの事件についてファックスで流し続けていました。とにかく声を拾ってほしかったからです。被害者の思いを。

 でもなかなか取り上げてはもらえませんでした。そのころ私は、同じ思いをしている境遇の遺族の方と話をしたいと考えていました。 情報はもらえない、自分とこだけがひどいんじゃないかって。

 で、他の遺族の方はどうしているのだろうと思って、新聞社の人にお願いして連絡してもらうようにしたのです。

 ところが、しばらくして連絡があり、でも、連絡をしてくれた家族のほとんどが話をしたくないとか、夫婦関係がくずれていたり、家族がバラバラになっていたり、とにかく触れてくれなかったのです。

 だけど、神戸の事件をきっかけに、私たちのことを取り上げられるようになり、それを見た人が他にもいるよと教えてくれたことで連絡を取り合うようになったのです。

 知り合ったら電話だけじゃなくって、実際に会おう、話をしようということになり、‘97年12月、被害者である子どもの事を大切に思う親たちを「被害当事者」と呼ぶ事にして、「少年犯罪被害当事者の会」がスタートしました。その時は4家族でした。

 会を作ろうということで集まったのではなく、1回会ってとにかく話をしよう、誰にもいままで聞いてもらえなかったから、みんなで話をしようということで集まったわけです。
 そしたら、やっぱり共通点が多かった。じゃあわたしたちが世間に広めていこうと思いました。 法律の専門家ではないから法律のことは言えないけども、現状を言っていこうとなって、じゃあ被害者の会の名前もつけようと自然に生まれたわけです。会をつくろうよということで集まったわけではなく、話をする必要性を感じてできたわけですから規約もなく生まれました。
 「少年犯罪被害当事者の会」が新聞やテレビなどに取り上げられるようになって、それを見た遺族の方から連絡が来るようになりました。今では連絡を取り合っている遺族の方は、少年犯罪の死亡事件だけで30家族にもなりました。

前のページへ 前のページへ トップページへ トップページへ 次のページへ 次のページへ


大阪府人権協会トップページ