災害と人権 誰一人とりのこさない事業計画の作り方講座 事業報告
2025年2月6日(木)、HRCビルにて「災害と人権 誰一人とりのこさない事業計画の作り方講座」を開催し、NPO・市民団体など21人の方が受講されました。
この講座は、2025年度人権NPO協働助成金の申請企画をよりブラッシュアップしていただくために企画した学習会ですが、災害と人権についての学びを深める内容とし、助成金申請にかかわらず、どなたでも受講いただけるような構成としました。
講師の田村太郎さん(一般財団法人 ダイバーシティ研究所)は、阪神淡路大震災での外国人支援など、ご自身の体験から具体的な課題解決事例などをお話しされ、ダイバーシティ研究所による「被災者生活実態調査」や事務局として参画されている能登半島地震での「被災高齢者等把握事業」などを通して、災害と人権について学び、そこから演習を含めて誰ひとり取り残さない災害対応や課題を解決するための事業計画に必要なことについて学びました。
構成:
1. 災害と人権・誰ひとり取り残さない災害対応とは?
2. 課題を解決する事業計画とは?
3. 課題の決定:事業の対象者とは誰か?
4. 目標の設定:目標は何のために立てるのか?
5. リソースの構築:人材と資金の整え方
具体的にどのような視点で課題解決に向けて取り組んでいくのか事例を交えながら、お話を伺いました。
演習では、対象となる課題や目標となる状態をイメージすることで自身の考えを見つめ直し、事業に取り組む上で必要な人材や資源について考えてみるなど、参加者同士が意見を出し合いながら学習を進めるとともに交流を行いました。
そして、人権課題を解決するために取り組んでいくには、対象を絞り、outcome(アウトカム)から事業を組み立てることが重要だということを述べられました。
受講者の感想 ※一部抜粋
- ペルソナを絞ることは排除ではない、の言葉に勇気づけられました。深く対象のことを考えた上でこれまで以上に向き合いたいと思います。
- 非常に興味深い講義でした。企業の仕事の進め方にも有用と思いました。
- 「お金を集めるのではなく、人とのつながりを作る」が特にひびきました。普段深く関わることのない団体さんと話ができてよかったです。
- 具体的に課題と目標に進められる計画作りに役に立ちます。
- 助成金だけでなく、今後の法人の方針を考える上で、目からウロコだったと思います。
受講者の皆さまのおかげでスムーズに進行することができました。人権課題に対して様々な思いや解決するための目標を持って事業に取り組まれている、あるいは事業に取り組む準備をされているところだと思います。この講座を通して、今後の取組みに活かしていただければ幸いです。ワークショップでは、和やかな参加者さん同士の交流にご協力いただき、ありがとうございました。
(事務局より)
-2025年度人権NPO協働助成金のご案内-
「人権NPO協働助成金」を活用した事業企画(半年コース)の募集が4/10から始まります。
この助成金は、人権に取り組むNPO等が「当事者のつながりづくり」「ユニークな啓発・広報活動」「持続可能な活動の仕組みづくり」などをテーマに、大阪府人権協会等と協働で取り組みながら、より効果的な問題解決につながることを応援するものです。
解決したい人権問題、取り組みたい課題、実現したいことなど、ぜひこの助成金をご活用いただき、ともに人権の取り組みを前進させましょう !
詳しくは2025年度人権NPO協働助成金のご案内をご覧ください。