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だい14かい よみかきこうりゅうかい ひらく

2003年7月6日(日)、識字・日本語連絡会の「だい14かいよみかきこうりゅうかい」が開かれ、大阪府内各地の識字学級や日本語教室、夜間中学校などで「よみ・かき・ことば」を学んでいる人たちとその支援者約700人が集まった。

午前中は全体会で、識字・日本語連絡会の上杉孝實代表のあいさつで始まった。1990年の国際識字年をきっかけに始めたこの交流会も今年で14回目をむかえ、700人を越える人たちが集まってくださるなど、大阪での識字・日本語の取り組みはますます活発になってきている。また、国際連合は今年2003年から2012年までの10年間を「国連識字の10年」と定め、世界中でよみ・かき・ことばの学習の取り組みを進めていくよう呼びかけている。各地での識字・日本語の取り組みがさらに元気になるような交流会にしたいと語った。続いて司会者が交流会に参加した71の学級・教室を紹介。ひとつひとつ学級の名前が読み上げられ歓迎の拍手が会場にわきあがった。

講座の写真 次は舞台での活動発表が行われた。一組めは高槻アジメ学校のみなさんの発表。差別やきびしい生活状態のために教育を受けられなかった在日コリアンの一世、二世の人たちの学習を保障するために開設され、その後地域の在住外国人の学習者も参加するようになった。地域でのよみ・かき・ことばの学習の場として活動を続けてきたみなさんは、今回は「オガリ(朗読劇)」の形式で、アジメおばさんたちが戦争や差別の中を生き抜いてきたこと、60才を過ぎてからアジメ学校で勉強をするようになってお年玉袋に孫の名前が書けた時のうれしかった気持ち、これからも勉強を続けていきたいという思いを発表した。 講座の写真 二組めは、タイからの交流団による発表だった。彼女達はタイのスラムで保育士をしており、今回は大阪マイペンライの取り組みの一環で大阪を訪問されていた。タイでも夜間学校や学校へ行けない子どものための教室がたくさん開かれており、交流団のメンバーの中にも夜間の学校に通って保育士の資格をとった人もいた。よみかきこうりゅうかいの様子を見て、タイでもぜひこのような学習者の交流会を開きたいと語った。また、タイのおどりが紹介され、会場のみんなで音楽に合わせておどった。

午後は17の会場に分かれて分散会がおこなわれた。

講座の写真 参加者は「ともだちいっぱいのひろば」「おしゃべりのひろば」「作文でつながるひろば」「文字でひろがるこうりゅうのひろば」「いろいろな国の文字やことばのひろば」「絵でひろがるこうりゅうのひろば」「歌とおどりのひろば」「インターネットのひろば」の中から希望したテーマの分散会に出席し、作文はもちろん、ことばや歌、おどり、絵、俳句、インターネットなどさまざまな方法で、よみ・かき・ことばの仲間と交流を深めた。あっという間に午後の交流会も終わり、参加者は「自分と同じようにがんばってる人がこんなにたくさんいるとわかってうれしかった」と語り、「また来年会いましょう」「もっとおしゃべりしたかった」「がんばりや」と笑顔で再会を約束し合っていた。

講座の写真 「国連識字の10年」が始まったが、日本国内には識字の課題はないと思っている人たちも多い。そんな中で、生きていくために「よみ・かき・ことば」を学んでいる人や、その支援者が、自分のことを紹介し、互いのがんばりを応援し合い、これまで長年かけて積み上げてきた経験を重ねあわせることが、これからの世の中を変えていく力になると感じた。


○ えんぴつを 片手に汗を ふいて書く
○ 先生と 友と出会える 額の花
○ 来年も 元気であれば 会える夏
(文字で広がるこうりゅうのひろば参加者の作品より)

●識字・日本語センター ホームページ
http://www.call-jsl.jp/


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