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だい13かいよみかきこうりゅうかいひらく

2002年7月7日日曜日、識字・日本語連絡会の「だい13かいよみかっこうりゅうかい」が開かれ、大阪府内各地の識字学級や日本語教室、夜間中学校などで「よみ・かき・ことば」を学んでいる人たちとその支援者約650人が集まった。

午前中の全体交流会では、識字・日本語連絡会の上杉孝實代表があいさつで、1989年に発足した国際識字年推進大阪連絡会が、今年5月の総会で、識字・日本語連絡会に名前を変えたこと、大阪府、大阪市、大阪府人権協会、大阪市人権協会と協力して識字・日本語センターの運営を始めたことをあらためて紹介し、各地での識字・日本語の取り組みがさらに元気になるような交流会にしたいと語った。続いて司会者が交流会に参加した68の学級・教室を紹介。ひとつひとつ学級の名前が読み上げられるたびに歓迎の拍手が会場をふるわせた。

チマチョゴリで踊る生徒さんたちの写真

つづいて東大阪市立太平寺中学校夜間学級が舞台で活動発表をおこなった。太平寺中学校夜間学級は昨年開校した大阪で11校目の夜間中学校で、在日コリアンの一世、二世の生徒が多く、韓国の民族舞踊や歌を学ぶ授業にも積極的に取り組んでいるということで、女性の生徒さん達がチマ・チョゴリ(韓国の民族衣装)を着て華麗な舞いや歌を披露した。また、やっと夜間中学校にたどりついて勉強を始められた生徒さん達が、読み書きを学べるよろこびをつづった作文も発表され、会場は応援と共感の拍手につつまれた。午前中の全体会の最後は、羽曳野市よみかき教室「ほほえみ」の学習者の皆さんによる、みかき教室の歌「仲間がいるさ」の発表だった。これは坂本九さんのヒット曲「明日があるさ」のメロディによみかき教室のみんなで作った歌詞を乗せ、さらに手話も付けた歌で、「ほほえみ」の皆さんの指導に合わせて、会場の参加者みんなが、手話で熱唱した。

午後は17の会場に分かれて分散会がおこなわれた。

パソコンの画面をのぞき込む写真
参加者は「ともだちいっぱいのひろば」「おしゃべりのひろば」「作文でつながるひろば」「文字でひろがるこうりゅうのひろば」「絵でひろがるこうりゅうのひろば」「歌とおどりのひろば」「インターネットのひろば」の中から希望したテーマの分散会に出席し、作文はもちろん、体全体を使ったことばや歌、おどり、絵、詩、インターネットなどさまざまな方法で、よみ・かき・ことばの仲間と交流を深めた。あっという間に午後の交流会も終わり、参加者は「また来年会いましょう」「もっとおしゃべりしたかった」「がんばりや」と笑顔で再会を約束し合っていた。

「よみかきこうりゅうかい」は、1990年の第1回から交流をおこなってきたが、ここ数年は、「国際化」の影響もありさまざまな国から、さまざまな年代の人たちが参加するようになっている。最近この街に来て、生きていくために「よみ・かき・ことば」を学んでいる人や、その支援者が、自分のことを紹介し、互いのがんばりを応援し合い、これまで長年かけて読み書きを学んできた人たちの経験も重ねあわせ、お互いにパワーを与え合う場として大きな意味のある交流会となっている。
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