同居している両親と妻の折り合いが悪く、間に入った自分がうまく調整できなかったこともあって協議離婚しました。3人の子どもたちは高校生や中学生で、最も学費のかかる時期。妻への慰謝料の支払いもあり、たちまち経済的に困窮しました。
離婚を決めた時は、ここまで追い詰められるとは思ってもいませんでした。とにかくお金が必要だったため、退職金をめあてに勤めていた会社を辞めた時も、営業職のキャリアはよそでも十分活かせると思っていました。ところが40代後半の自分が再就職するのは想像以上に厳しかったのです。退職金はみるみるうちになくなっていくのに、仕事が見つからない。家族5人の生活費をどう手当していこうか・・・。気持ちは焦るばかりでした。どんどん自信をなくし、自分には生活能力がないのだと悩みました。
どうにか営業の仕事を見つけましたが、正社員ではなく、1ヶ月ごとに更新するという契約社員でした。なんとも不安定ですが、せっぱ詰まっており、選択の余地はありません。1年7ヶ月勤めた後に失業。失業手当を4ヶ月受けた後、派遣会社の紹介で夜勤の弁当製造の仕事に就きました。