人権協会からの発信
さる5月17日(木)にプリムローズ大阪(大阪市中央区)において、2007年度通常総会が開催されました。各加盟団体の代表者をはじめ、約100名の方に出席していただきました。 議案は、2006年度事業報告、2006年度監査報告、2007年度事業計画(案)ですべて承認されました。また、総会終了後には、記念講演として、特定非営利活動法人障害者自立生活センター・スクラム代表理事の姜 博久(カン パック)さんに『障害者が地域で生きていける社会づくり』というテーマで講演していただきました。ご自身のこれまでの体験から、社会で受ける差別や抑圧についてどのように取組んでいくか、また、昨年末に国連で採択された障害者権利条約にも触れながら障害者の権利擁護にかかる法制度の課題について語っていただきました。「どの程度であれ、障害の度合いで、線引きしてはいけない。可能性を追求し、取組んでいくべき。」「障害者計画の見直しの中で、障害者差別禁止条例の制定が広がっていくことを期待する。」「社会における自動化、省力化により、本来必要な部分である人と人とのつながり、人間のぬくもりがなくなっていく状況にある。これについて障害者が危機感を持っている。人と人との対応がきちんと確保されるようなシステムを前提にぬくもりのある施策を進めていってほしい。」という内容が印象に残りました。加盟団体の皆さま方の今後の啓発活動の参考になればと思います。
5月26日(土)、大阪市立難波市民学習センター(大阪市浪速区OCATビル4階)において、大阪府、大阪市、大阪人権啓発活動ネットワーク協議会、財団法人大阪府人権協会、社団法人大阪市人権協会との共催で、“ひとがつながるまちづくり”交流のつどいを開催しました。今回は『団塊の世代が地域を変える!?』をテーマにシンポジウムを行いました。 地域でまちづくりや地域交流に取り組んでおられる方や関心のある方を中心に約70名の参加をいただきました。コーディネーターに石田 易司さん(桃山学院大学社会学部社会福祉学科教授)、シンポジストに以下の2団体から活動事例を報告していただきました。 まず、全国的にネットワークを形成している団体である特定非営利活動法人ニッポン・アクティブライフ・クラブ(ナルク)会長の高畑 敬一さんから、「時間預託ボランティア制度」を通じて、高齢者や障害者の介護・介助、子どもの送迎や預かり、見守りなどの子育て支援、植木の手入れなどの家事援助、河川、道路、公園、街角の清掃などの環境美化などについてお話しいただきました。「ボランティアは誰にでもできる。できることをできるときにできる方法でやれば、生きがい、健康、出会いが得られ、助け合い、支え合うことにつながる。」「団塊の世代が地域に戻ったときの受け皿づくりと女性の積極的な参加が重要」というコメントがありました。 次に地域密着型の団体である特定非営利活動法人フェリスモンテ事務局長の隅田 耕史さんから、おたっしゃグループハウス(高齢者まかない付き下宿)おたっしゃセンター(訪問介護)、おたっしゃ食堂(配食サービス)、おたっしゃサロン(高齢者地域交流の場)などの事例から高齢者や地域の住民が元気に過ごせるために地域で看る、助け合うことのできる仕組みづくりの重要性についてお話していただきました。「『団塊の世代』とは、男性に限らず、地域活動の担い手として女性も多く関わっている。また、今後はコミュニティにおいて『団塊の世代』とその子どもの世代(若年世代)との協働、融合していける地域づくりが大切」というコメントがありました。 そのあと、会場からの質問を交えながらコーディネーター、シンポジストの方に、団塊の世代の地域への迎え入れ、コミュニティとの協働や関わり、地域社会との結びつき、活動における課題についてお話ししていただきました。 今回のシンポジウムから、『団塊の世代』をとおした地域の交流、コミュニティづくりのための参考になれば幸いです。
府民一人ひとりに人権問題を自らの課題として考えていただくきっかけとするため、今年度も人権啓発 詩・読書感想文を募集します。事業の周知や応募作品の取りまとめなど、加盟団体のみなさまにはお手数をかけますが、ご協力をお願いいたします。 募集期間 2007年7月1日(日)〜9月30日(日)【必 着】 募集対象 府内の小中学(部)生 問合せ先 愛ネット大阪事務局(財団法人大阪府人権協会内) 〒556−0028 大阪市浪速区久保吉1-6-12 TEL06−6568−2983 FAX06−6568−2985
10月6日(土)から12月1日(土)までのうちの8日間、大阪市中央区のドーンセンター(大阪府立女性総合センター)と大阪人権センターにおいて、人権啓発に関する地域の専門的リーダーを養成するため、標記講座を開催します。ファシリテーターとはワークショップ(皆で意見交換や共同作業を行いながら進める参加体験型学習)を進行するだけでなく活性化させる役割をもっています。この講座では、人権尊重の視点を盛り込んだファシリテーターの基礎を学びます。今回は、地域人権啓発教材(人権学習シリーズvol.4「ちがいのとびら−多様性と受容−」2007年3月発行)を使って、ファシリテーターとしての基本的な理論と技術やプログラム、アクティビティをワークショップを通じて学びます。講師は、北野 真由美さん(えんぱわめんと堺/ES)、栗本 敦子さん(Facilitator's LABO〈えふらぼ〉)、森 実さん(大阪教育大学)、梁 釀一さん(大阪YMCA国際専門学校)の4人を予定しています。8月31日(金)まで申込みを受付しますので、多数の方のお申込みをお待ちしております。詳細は愛ネット大阪事務局までお問合せください。
茨木市人権啓発推進協議会 事務局tel 072−622−6613 直通 ○つながって、感動!フォーラム2007 市民啓発分科会
摂津市人権協会 事務局tel 06−6383−1111 内線2163 ○平成19年度平和月間事業 パネル展示
○第24回摂津市平和映画祭
守口市人権協会 事務局tel 06−6992−1221 内線366 ○平和のつどい
(1)講演「私の戦争体験」 市民に空襲や疎開などの戦争体験を話していただきます。 (2)映画「硫黄島からの手紙」上映 (3)大阪大空襲パネルの展示 (4)戦争体験談の作成、配布 (5)夏のおはなし会(さやまおはなしの会) 「かわいそうなぞう」など戦争に関するお話をしていただきます。(6)黙祷の呼びかけ(8月6日、9日、15日)