障害者の人権問題
身近な所で、障害のある人もない人も当たり前に暮らすためには、行動や人間関係を阻む壁(バリア)をなくすこと、『バリアフリー』が重要です。
解消しなければならないバリアのひとつに、一人ひとりの心のバリアがあります。施設や病院等における不当な処遇など人権侵害にかかわる事例の発生のほか、障害及び障害者に対する理解と認識の不足から、就労における差別や入居拒否などの問題が依然として存在しています。また、社会福祉施設等の設置に際し、いわゆる施設コンフリクトが発生するなどの問題も存在します。
道路の段差の解消、駅舎のエレベーターや点字タイルの設置が進むなど、物理的バリアの解消は少しずつ進んできています。しかし、段差が解消された道路や整備された点字タイル上への自転車の放置などは、普段、障害のある人のことに思いがいたっていないひとつの例ともいえます。
物理的バリア、制度的バリア、手話通訳・点字の不足等の文化・情報面などのさまざまなバリアとともに、一人ひとりの心のバリアを解消していくことが必要です。
出典:『大阪府人権施策の事業実施計画及び実施状況』(平成16年度版)