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人権NPO協働助成金事業 8月の活動報告

2025年度人権NPO協働助成金事業 1年コースの団体さんからの8月分活動報告です。

団体名:NPO法人KARALIN

■事業名:子どもとつくる防災の町 MISONO版

■タイトル:こども防災教室 実施報告(2025年8月)

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 2025年8月、美園小学校夏休み子ども教室や市内児童施設等で計4回の「こども防災教室」を開催した。対象は小学生を中心に延べ90人以上が参加し、スタッフ・サポーターを含め地域の大人とも協働する場となった。プログラムは、災害マークや警報音の学習、クイズ形式の「どっちどっち」、避難所や避難リュック体験などを軸に、場所に応じて水害や地震をテーマに取り入れた。


 参加した子どもたちは学年も幅広く、集中力の差はあったが、画面やクイズを活用することで高い参加意欲が見られた。特にリュックの中身を観察したり、アルミシートを実際に体験する活動は盛り上がり、学びを自分事として感じるきっかけとなった。避難所生活を想像することは難しかったが、時間をかけることでいくつかのアイデアや意見も出され、考える力を育む場となった。高学年の子どもは最初は構えていたが、徐々に意見を出すようになり、また年下を支える姿も見られた。


 一方で、低学年には難しい内容もあり、アンケート回答に苦労する場面もあった。地域や施設によって継続性や支援のあり方が異なるため、フォローアップや保護者・指導者への伝え方が課題である。また、教材の表示不具合や、事前周知の不足など運営上の改善点も確認された。


  今回の取組を通じ、防災は「人権を守るための自分の権利行使」であることを子どもに伝える重要性を改めて実感した。今後は、防災NOTEの充実や継続的な学びの仕組みを整えることで、子どもと地域が共に備える文化を広げていきたい。


 

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団体名:NPO法人スイスイ・すていしょん

■事業名:ひとり親世帯の災害時こどもネットワーク

■タイトル:①第5回 スイスイこども食堂 ②人権NPO協働助成事業報告会

①  第5回スイスイ食堂を開催しました。お盆時の開催であるため、来場者が減少する状況でした。

今回は、株式会社フォーシーズ(ピザーラ西淀川店)からピザの提供があり、来場した子どもたちは、いつも以上に嬉しそうな様子が伺えました。

さらに、スイスイ食堂の利用者の保護者からおやつの差し入れを頂き、子どもたちへ配りました。

このように地域の企業や住民の方々に支えられながら活動できることに感謝の気持ちとつながりに対する喜びを感じる回となりました。

 

【参加者情報】

合計27

中学生以下(無料)25人/保護者(おとな)2

【食材協力】

個人/株式会社フォーシーズ(ピザーラ西淀川店)/株式会社高島屋/株式会社オフィスボストン

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②  人権NPO協働助成事業中間報告会に参加しました。他団体の取り組みを聞くなか、もっと詳細な内容をお聞きしたい団体もあり、今後、交流の機会を持つことを団体内にて検討しました。

※毎月1回開催している企画会議では、人権NPO協働助成事業の収支状況を全体で確認し、今後の事業計画について協議しました。

 

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団体名:識字・日本語研究会

事業名:識字・日本語学習活動を通して防災レジリエンスを高める

■タイトル:「しきじ で ぼうさい」モデル教室募集案内配布

 企画会議を8月6日に開催し、進捗状況を確認しました。また、9月21日に予定している「人と防災未来センター」の行程についても打ち合わせをしました。

 8月23日は、大阪府人権協会においての中間報告会で他取り組みをしている人たちとの実践交流をしました。そのさい、大阪府人権協会より、大阪府内の隣保館などでの取り組みの協力について助言をいただき、北摂の2館に9月以降、事業の説明にいかせていただくことになりました。現在事業参加への希望が出ている教室は大阪市内が中心なので、取組を広げていければと思います。

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 防災食の種類、食べ方など日常生活のなかでも活用し、知ってもらいたいということも企画会議に意見として出ていました。そのようなことから、事業スタート後、フードバンク大阪さんに協力依頼をしていました。そして、8月28日にいくつかの種類の防災食を提供してもらえるということで取りに行きました。フードバンク大阪さんの事務所に行き、防災食を受け取る際に、フードバンク大阪さんの事業についても説明をしていただき、どのように事業が進められているのかがよくわかりました。
 
また、11月のよみかきこうりゅうかい分科会でも防災食を通して交流を図る予定なので、今後の協力もお願いしました。事業を通して色々な団体と少しずつですがつながっていけるのがありがたいです。

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2025年度人権NPO協働助成金事業 半年コースの団体さんからの8月分活動報告です。

団体名:特定非営利活動法人 こどもの里

■事業名:「ぼうさいタイム」であそぼうさい

■タイトル:ぼうさいタイム①(8月30日) ~あべのタスカルにいこう!~

 大阪市立阿倍野防災センター(あべのタスカル)へ、幼児2人、小学生8人、スタッフ4人で行きました。地震が起きたらどうなるのかの映像鑑賞、消火器体験、煙の体験、津波の映像鑑賞、地震の揺れ体験などをしました。楽しく体験をすることも多かったため、最初は特に低学年は地震の揺れや映像を「こんなんなるわけがない」と笑いながら楽しむ様子もありました。後半では、笑っていたこどもたちも、阪神淡路大震災の被害や避難所の写真を見て、「家がなくなるから体育館で寝る」「バスが落ちそうでこわい」という感想を持ちました。 

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 里に帰ってからのふりかえりでは、「里のブレイカーはどこにある?」など学んだことを活かそうとする姿があり、今後は「里で地震が起きたらどうするかを考えたい」という意見がありました。 

 9月の"ぼうさいタイム"では、災害時の西成区の被害予想や状況などを社会福祉協議会の方から学んでいきます。