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       2023年度人権NPO協働助成事業 中間報告・交流会
                 ご報告


 2023年10月6日(金)の午後1時30分から午後4時45分に、人権NPO協働助成事業に伴う中間報告・交流会を会場とオンラインにて実施しました。

 中間報告・交流会は、実行団体が助成期間終了後も事業を継続できるように、事業を進めることで得た団体内の変化について、各団体のできていること、不安なことを報告し交流することによって、さらなる組織基盤強化につながることを目的としています。

 参加者は、実行団体(10団体)21人、事業の推進委員4人、JANPIA1人、当協会職員4人でした。
各実行団体から「事業を通して得た団体内の変化~組織基盤強化につながったこと~」について報告を受けた後、グループで報告を受けて深掘りしたいことや伝えたいことをテーマに推進委員を交えて意見交流を行いました。

実行団体の感想として、
 〇多角的、多様なアイデアを得ることができた
 〇言語化できる場があることが大事だと思った
 〇似たようなことで悩んでいる団体や努力している団体があることを知り勇気づけられた
 〇これからも実行団体と連携していきたい
などのお声を頂きました。

 
 また、推進委員の皆さんからは、以下の通り、事業を継続していくための助言や投げかけ、感想を頂きました。
 ○なかなか声を挙げられない、あるいは相談できない人へ取り組みが届くようPRの機会を増やして欲しい
 〇社会課題を発見するアンテナは非常に研ぎ澄まされている。一方でその社会課題の解決に動けば動くほど新たな社会課題の発見をしていくことの苦労も感じる
 〇予期しなかったことにどのように反応していくかが大切
 〇社会変化に影響を与える事業であることを考え団体内から社会へ出していき、どのように社会課題化していくのか課題である
 〇形にならないもの数字で計れないものを持続可能なものにしていくか課題である
 〇人権をどのようにこの社会で持続可能なものとしていけるのかが、特徴的な事業であり、社会の日常とつなぎ合わせ発信する方法を検討して欲しい
 〇できたつながりの中から深めたいつながりを絞り継続できるようにする
 〇3年でできることは限られており、今回の経験をもとに今後の事業においてアウトカムの書きぶりについてどの程度が良いのか考えて欲しい
 〇助成期間終了後に誰の力をどのように借り事業を評価すればよいか考えて欲しい
 〇3年前の手法から新たな手法を検討する時期、次の3年に取り組むべき手法を海外の先行事例も参考にしながら検討して欲しい
 〇充実した3年間であったことが伝わり学ばせてもらうことが多かったと感じている
 〇組織基盤の整備が3年間にわたって行えたことに着目して振返ってみて欲しい
 〇団体運営そのものの見直しを行うことは持続可能なものにつながっていく
 〇団体内でしっかり話し込むことが大切
 〇事業そのものは専門性も知見も十分備えていると思う一方でどのように継続していくかが大切
 〇伴走支援によってどこが組織基盤強化されたか思い返して欲しい
 〇感じていることを言語化し残すことが大切

 さらに、JANPIAのプログラム・オフィサーからも感想を頂きました。
 ○短期アウトカムをどの程度達成できたのか事後評価報告のなかで定性、定量で示して欲しい
 〇数値で計れない成果や変化をストーリーとして出して欲しい
 〇事後評価報告書のまとめ方は重要なものになる

 今後も助成期間終了後の事業継続や出口戦略に向け、協働で取り組みを進めていきたいと思います。