新着情報

 【大阪府委託】令和5(2023)年度 啓発実践・交流会の開催報告


大阪府内の市町村全体で、人権啓発事業について幅広い意見・情報交流を行い、今後の取組のヒントを得ていただく機会として実施しました。

 IMG_9921.JPG
日時:令和52023)年720日(木)14:0016:45

会場:HRCビル5階ホール

参加人数:29人

 

●次第

1)人権啓発支援事業の説明及び「人権啓発に関わるアンケート」の実施報告

  大阪府人権協会

2)取組報告

  ①泉南市「子どもの権利に関する条例」にかかる取組等のご報告

  報告者:泉南市行政経営部人権推進課

  ②大阪府「大阪府インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害のない社会づくり条例」にかかる取組等のご報告

  報告者:大阪府府民文化部人権局人権擁護課

3)情報・意見交流


●内容 

 啓発実践・交流会は、前半の部として事業報告、後半の部として意見・情報交流の2部構成で実施しました。

 前半の部では、はじめに大阪府人権協会から人権啓発支援事業の説明と「人権啓発に関わるアンケート」集約について報告しました。

 次に、取組報告として泉南市と大阪府よりご報告をいただきました。泉南市行政経営部人権推進課からは、「泉南市子どもの権利に関する条例10年の取り組み」と題して、条例の構成と特徴、そして施策について特に人権推進課が担当されている取組を中心にご報告いただきました。

 引き続き、大阪府府民文化部人権局人権擁護課からは、「大阪府インターネット上の誹謗中傷や差別等の人権侵害のない社会づくり条例」について、条例のねらいや特徴、有識者会議の取りまとめ、施策の概要について、ご報告いただきました。


 後半の部では、グループに分かれて意見・情報交流を実施しました。1回目のグループは前半の取組報告を受けた感想や、市町村の課題、工夫等を共有し合い、幅広く交流を行いました。2回目のグループは次のテーマ別(「啓発企画(イベント、講座、講師等)」「方針・計画(調査、方針、計画等)」「ネット差別の取組(差別解消啓発、制度等)」「なんでも交流(悩み、工夫等)」で、深く交流を行いました。

 交流後は、グループで出された意見や情報を参加者全員で共有しました。共有された内容を次の通りご紹介します。

【啓発企画】

・集客の工夫として、人権協会や企業人権協の関係団体、学校経由、商業施設にチラシを配架したり、SNSを活用した周知をすることがよいのではないか。

・若い人の集客に課題がある中、テーマのつけ方を工夫したり、SNS等を活用して周知することが効果的ではないか。

【方針・計画】

・人権に関する様々な方針や計画がある中、特徴を出していくには、調査やパブコメ等を参考にしながら、審議会で具体的な方向を出していくのがよいのではないか。

【ネット差別の取組】

・モニタリングの運用では、検索サイトや検索回数を決めることで運営負担を軽減する工夫をしている。また削除要請について、判断する明確な基準がないことが悩み。

・時間が過ぎれば、拡散されるので、すぐに削除できる仕組みがあればと思う。

【なんでも交流】

・犯罪被害者条例やモニタリングの削除要請、集客について意見交流した。

参加者からの感想

参加された方から、「泉南市や大阪府の取り組みを聞けて参考になった」「いろいろな市町村の意見や課題を聞けてよかった。参考になった」「他市町村の方と交流できてよかった」「SNSによる啓発やモニタリングの取組について聞けて参考になった」「このような研修会を継続的に実施してほしい」等の感想がありました。