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    2022年度人権NPO協働助成事業 年間報告・交流会
   ~きいて!知って!つながって!社会課題の新たな解決策!!~
               ご報告


 2023年3月10日(金)の午後1時30分から午後4時45分に、人権NPO協働助成事業における年間報告・交流会~きいて!知って!つながって!社会課題の新たな解決策!!~を、会場とオンラインによるハイブリッド形式にて実施しました。

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 年間報告・交流会の目的は、実行団体が2年間取り組んだ事業を通じて、関った人や地域に起きた変化や、それぞれがめざすゴールにどの程度近づいたかについて報告を行い、参加者の皆さんと意見交流を通じ

てつながるきっかけとすること、また、理解者の輪やネットワークが広がりさらなる事業の深まり、それらと社会的マイノリティがつながることを目的としています。


 参加者は、一般参加者が22人、実行団体(10団体)が17人、事業の推進委員が4人、当協会職員が4人でした。
実行団体から「実感した変化」「アウトカムの達成度合い」「アウトカムの達成に向け最終年度に頑張りたいこと」について報告を受け、参加者からの質問を通じた交流を行いました。

一般参加者の感想として、
○取り組みのエネルギーに圧倒された
○真摯に取り組む姿勢に感銘を受けた
○去年も参加しパワーを感じ私自身の動き方も変わったのかなと気づいた
○人が動く力のすごさを感じ、自然の風でない人起こす風にエネルギーとパワーを感じた
などのお声を頂きました。

 また、推進委員の皆さんからは、以下の通り、事業をより良くしていくための助言を頂きました。
○今なにが課題であり、何に取り組み、残りの1年でこれを解決するのだと可能な限りコンパクトにターゲットを絞り込みましょう
○取り組みや変化を短時間や数字で表現できるよう諦めず繰り返し挑戦して欲しい
○何に何回取り組んだではなく、対象者がどう変わったかを見て欲しい
○オンラインなど技術をもっと活用しましょう
○自分たちだけでできることは限られているため、もっと他者の力を借りましょう
○取り組みを分析することによって、新たなコンテンツやメニューの展開につなげましょう
○持続性と理解者の広がりをもって事業に取り組んで欲しい
○社会を変えたいと思っている人たちの受け皿をどこまで作れるかの挑戦である
○地域や対象者を軸に基盤を彩っていくことを拡大させて欲しい
○人権の視点からのNPOの活動、協働、事業から見えてくる人を捉え、どのような社会を作っていくのか政策提言について検討することが大事
○助成金やお金を人権の視点からどのように考えていくか、社会を変えたり、作ったりする視点が大事
○どのような記録を残し発信するかが大事
○取り組みのなかで言葉を新たに生み出すことに一緒に取り組みたい
○実行団体は多様でありながらも共通性があるため、全体からどう社会課題が見え、どのような社会をめざすのか資金分配団体として取り組んで欲しい
○参加の器が大切でありコロナ禍のオンラインのように、いかに事業に工夫を取り入れていくかが大切
○取り組みに参加した人からその次の人へ届くような捉え方や価値観を広げることが大切
○SNSの活用など、工夫を通じて多様に広げていく可能性がある
○助成期間終了後の継続や発展を見据えて、組織基盤を整える必要がある

 さらに、JANPIAのプログラム・オフィサーからも意見を頂きました。
○残りの1年アウトカムを常に意識して達成に向けて取り組んで欲しい
○助成期間終了後も事業を継続するために理解者や関係者を今まで以上に増やせるよう取り組んで欲しい

 これらを受け、実行団体の皆さんから以下の感想を頂きました。
○今まで活動してきたことを振り返り、今後やっていくことを明確化することが大切なのだと思った
○5分で伝えられる力をつけていかなければと改めて思った
○年間報告会を通して、団体のふり返りにもつながった
○最終一年間の取り組みを絞り込み、事業を展開する必要がある
○アドバイスを自分ごととして考えることで、3年目に向けてのビジョンをもっとクリアにしていかないといけないと感じた
○原資が小さな組織の活動を支援していただけること、とてもうれしく思う

 引き続き、社会的マイノリティを中心とする人権問題の解決につながるよう、実行団体の皆さんを中心とした多くの関係者とともに「差別や排除のない人権尊重の社会づくり」に向け、ネットワークを拡げ取り組みを進めていきたいと思います。