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2022(令和4)年度介護サービス相談員養成研修を
実施しました

 介護サービス相談員は、特別養護老人ホームなど介護サービスを提供する場を訪ね、サービスを利用する方々のお話を伺って、相談に応じる等の活動を行なっています。利用者の疑問や不満、不安の解消を図るとともに、介護サービスがより良いものになるよう、サービスの質の確保と向上をめざす取り組みです。

 

 大阪府内33市町に約300人の介護サービス相談員が登録されていますが(新型コロナウイルス感染症の影響により事業休止中の市町含む)、今年度より新たに介護サービス相談員として活動する方を対象とする「介護サービス相談員養成研修」を、2022104日~129日(計7日間)に開催しました。

 

 介護サービス相談員養成研修は、厚生労働省が示す標準的な研修カリキュラムを参考にしつつ、活動の基礎となる人権尊重の視点を学べる内容で実施しており、①正相談員コース(対象:介護サービス相談員登録予定者)、②補相談員コース(対象:介護サービス相談員補登録予定者)、③補充コース(対象:補相談員コースを修了し、事業を実施する市町村が相当と認める期間活動を行った者)、という3つのコースを設定しています(補相談員コースの修了者が補充コースを修了することで、正相談員コースを修了したことと見なします)。

 

 今年度も、新型コロナウイルス感染症対策に取り組みながら、対面・集合型で実施しました。不安の多いなか手探りでのスタートとなりましたが、受講者の皆さんも次第に打ち解けて、相互に交流しながら学び合うことができました。
 また、研修6日目には、各市町において受講者の皆さんが介護サービスの現場(特別養護老人ホームやグループホーム、デイサービスなど)を訪問したり、地域のケア体制についてのヒアリングをしたりするフィールドワーク実習を行なっており(ただし、実情に応じて代替研修実施の場合あり)、各地の実情に即しながら、実際の相談活動についての理解を深めました。

 

 今年度は、大阪府内10市町より計29人の方(正相談員コース:25人、補相談員コース:3人、補充コース:1人)が受講され、28人の方が研修を修了されました。

 現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、介護サービス相談員派遣等事業を縮小したり休止したりしている市町もありますが、一方で介護サービス相談員受け入れ事業所からは、相談員が訪問することで身体拘束や虐待の未然防止、介護サービスの質の向上につながった事例などが多く寄せられています。

 今年度の養成研修を修了された方々を含め、今後も介護サービス相談員の皆さんが活躍されることを期待しています。

 

■受講者の感想

・わかったこと、理解できたこと、知らなかったこと等、色々学ぶことができた。これを上手に活かして、役立てていきたい。
・とても内容の濃い研修で、相談員としてだけでなく、知識を増やすことができて良かったです。
・相談員のお陰で改善が図れたとの好事例も多いため、もっと訪問回数を多くしたい。
・長い研修でした。気軽に引き受けましたが、責任の重大さに心が引き締る今日この頃です。訪問できるようになること願っています。

 

■研修の様子
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