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  2021年度人権NPO協働助成事業 年間報告・交流会~ないなら創る!制度の狭間に挑む10事業~ご報告

 2022年3月10日(木)の午後1時30分から午後4時に、人権NPO協働助成事業に伴う年間報告・交流会~ないなら創る!制度の狭間に挑む10事業~をオンラインにて実施しました。

 年間報告・交流会の目的は、各実行団体が1年間取り組んだ事業の成果を報告し、取り組みに共感または興味を持つ団体や個人の皆様との交流を通じて実行団体の取り組みを知ってもらうと同時に、社会の諸課題解決に向けた一歩につなげることを目的としています。

 参加者は、一般参加者が10人、実行団体(10団体)が22人、事業の推進委員が4人、当協会職員が3人参加しました。
各実行団体から「この1年間で最も良かったこと」「この1年間で最も課題であったこと」「事業を通して一番期待に応えられたこと」「力を貸して欲しい団体や人」について報告を受け、参加者からの質問を通じた交流を行いました。

一般参加者の感想として、
「多様な活動を学ぶことができました」
「伴走支援をしつつ重層的に地域支援体制を強化できれば幸いです」
「私たちにできることは何かを考えることができ、実行に移す活力になりました」
「出会ったことや繋がるきっかけになったと思いました」
などのお声を頂きました。

 
 また、推進委員の皆さんからは、以下の通り、事業をよりよくしていくための助言や投げかけを頂きました。
○組織の基盤強化をより一層持続可能なものにして欲しい
○「力を貸せる」ということを考えると自分の力を見直す機会にもなる
○社会を1団体で変えることは難しいため、どう交流し知恵を出し合うのかを考えて欲しい
○誰のための評価で何のための評価かを意識して欲しい
○活動をしたからこそ見える理想を大切にして欲しい
○制度の狭間となっている阻害要因をしっかり見つけて欲しい
○出口戦略、波及効果などもしっかり意識して欲しい
○コロナ禍を言い訳にせず計画したことは取り組めるよう代替策を考えておくこと
○ポイントを絞ったプレゼンができるようになっていよう
○人に力を借りるときはより具体的に伝えることが望ましい
○アウトカム(状態変化)とアウトプット(何を何回)を正しく捉える
○他者の視点を借り自団体の取り組みを評価する
○事業に取り組むことに追われず団体の現状をしっかり見つめる機会にして欲しい
○取り組み成果の発信方法に検討が必要
○数字では測れない人権、人々の変化を表して欲しい
○団体との連携や地域、人々を巻き込み取り組むことの大切さ
○理解を得れていない人々へのアプローチにも注力して欲しい
○オンラインやSNSなども有効に活用して欲しい
○一つのものを生み出すまでに関わった人やどのような経緯があったかも残して欲しい

 さらに、JANPIAのプログラム・オフィサーからも感想を頂きました。
 ○間もなく休眠預金事業は1,000団体以上の団体が社会課題に取り組む規模の助成事業になる。大阪にも多くの団体が取り組んでいるため、広く他団体とつながり予想以上のアウトカムの達成をして欲しい。
 ○シンボルマークの普及を通じ仲間を増やす活動にも協力して欲しい。
 ○団体の基盤強化については、資金分配団体がしっかり継続的に取り組んで欲しい。

 これらを受け、実行団体の皆さんから以下の感想を頂きました。
○参考になる点がたくさんあり勇気づけられました
○フェイスtoフェイスのつながりは大事にしたい
○他団体と実務でつながりたいと思いました
○どこか心の底で交流できた気がした
○「具体的に何を目的に場を開くのか」を丁寧にしていきたいと思う
○コロナ禍の障壁を工夫して乗り越えている実態が知れ良かった
○実行団体の仲間のみなさまの思いや進捗を聞くことでエンパワメントいただきました

 引き続き、実行団体の皆さんを中心とした多くの関係者とともに「差別や排除のない人権尊重の社会づくり」に向け、ネットワークを拡げ取り組みを進めていきたいと思います。