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        【大阪府委託】令和3(2021)年度

     「相談事例研究会」を開催しました

           (相談事例の概要を掲載)

 

 人権相談機関ネットワーク加盟機関の相談員等の相談スキルの向上と、加盟機関同士の交流や連携を図る場として、「相談事例研究会」を開催しました。

 今年度は、第1回(105日)と第2回(1012日)を大阪府内の2会場で開催し、第3回(28日)と第4回(215日)は新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるまん延防止重点措置が延長されたため、オンラインで開催し、合計53人が参加しました。

 講義では、「オープンダイアローグを用いた相談援助について」をテーマに、東大阪大学教授の潮谷光人さんから、事例検討の方法として、事例検討会議の設定や日常的スーパービジョンからの事例検討と地域での検討、事例検討のマナー、エコマップやジェノグラムの作成方法を学び、実際の相談事例を題材にした適切な対応方法等について、参加者一人ひとりによる事例検討を行ないました。

 

 

 具体的な相談対応については、各相談機関より報告をしていただいた後、いくつかのグループに分かれて、報告された相談事例をもとに、参加者同士でグループワークを行いました。

 グループワークでは、相談者が意思決定する過程や相談者のストレングスを重視しながら、状況や課題を整理し、対応や支援の方策を話し合って共有し、事例の検討を行ないました。

 グループワークの結果を各グループから発表し、参加者全体で共有しました。まとめとして、発表内容に対するアドバイスや情報提供を講師より行なっていただきました。

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 各相談機関から報告していただきました各事例の概要は、PDF及びWordファイルからダウンロードできます。

■相談事例の概要

事例① 配偶者からのDVに悩む女性の相談・支援(PDF) (Word)

事例② 配偶者からのDVと父親からの子どもに対する虐待に悩む女性の相談・支援(PDF) (Word)

事例③ 配偶者からの言葉に悩む知的障がいがある女性の相談・支援(PDF) (Word)

事例④ 長期間にわたり無職の状態が続いていた人の社会復帰に向けた相談・支援(PDF) (Word)

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■参加者の感想(アンケートより)

●オープンダイアローグについての研修は大変興味深く、事例検討会についても非常に勉強させて頂きました。今後の職務の中で学んだ事を活かしていきます。今後もオープンダイアローグについて勉強していきます。

●具体的な状況でのワークなので現実の難しさが実感できました。しかし、この難解な場面でもいかにクライアントも支援者も人間として対等に明るく対処できたらなとつくづく思いました。