人権相談機関ネットワーク加盟団体紹介 |
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公益社団法人 認知症の人と家族の会 大阪府支部
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認知症の人と家族の会の目的は次の通りです。
①認知症に対する正しい知識の普及とその理解の推進
②認知症の人とその家族に対する相談や指導等の支援
③認知症に関する意識調査や研究等認知症の予防からターミナルケアまで幅広い領域での活動
を行うことにより、認知症の人とその家族の福祉の増進に寄与すること。
昭和55(1980)年1月20日に結成し、全国47都道府県に支部があり、11,000人の会員が励ましあい助け合って「認知症があっても安心して暮らせる社会」を目指しています。当時は、行政の「認知症老人対策」は皆無で、社会的関心も低く、認知症に対する偏見や差別が強く残っている時代でした。 家族は何らの社会的援助も受けず、まわりの無理解の中、やるせなさとつらさに耐えて孤独に介護を続けていました。
京都で家族の会が結成されるということを、新聞記事で知った人達約90人が全国から集まり、仲間がいることを知ったことで参加者は大きな励ましと勇気を得ました。この結成の日に集まった人たちが中心となり、家族が集まり話し合うことがどんなに大切な事かを知り、それぞれの地でつどいを開き「支部」が作られていきました。大阪府支部はその一か所として活動をしています。
『認知症になったとしても、介護する側になったとしても、人としての尊厳が守られ日々の暮らしが安穏に続けられなければなりません。認知症の人と家族の会は、ともに励ましあい助けあって、人として実りある人生を送るとともに、認知症になっても安心して暮らせる社会の実現を希求する』ことを理念として活動しています。
活 動 内 容
支部活動3つの柱
1.つどいで、なかまと交流する
平成24(2012)年度は全国で3,254回のつどいが開かれ、延46,000人が参加し、男性介護者や本人のつどいも開催しました。「一人だけじゃない」「仲間がいる」と多くの介護者が参加されています。つどいの開催については下記の大阪府支部にお問い合わせください。
2.会報で学び、いやされる
毎月、勇気の出る会報「ぽ~れぽ~れ」を「本人と家族と社会をつなぎ 勇気を与える」をモットーに発行しています。内容は、認知症に関わるニュース、認知症医療や介護に関する連載、読者からのお便り、調査研究の報告、介護体験、制度の解説、本人のためのページなど幅広く、認知症の本人や介護家族だけでなく様々な立場の方々に届けられています。
3.電話相談
電話相談は全国の支部で実施し、年間約20,000件以上の相談を受け付けて、自治体の「認知症コールセンター」にも協力しています。研修を受けた介護経験者が相談員となり、認知症に関する知識や介護の仕方等の相談を受け、アドバイスをしています。そして介護者のグチや悩みを思う存分話していただくことで、少しでも心が軽くなり、元気を出してもらえるよう、丁寧にお聞きしています。
その他に、認知症の人の介護は、家族だけの力では限界があり、どうしても社会的に支える制度が必要だという思いで、結成以来一貫して、国、地方自治体に対して政策の充実を求める要望活動を重視してきました。介護の実態に基づき、家族の声を反映したさまざまな要望書は、説得力と迫真性があり、国、地方自治体の政策と制度の充実を促進する大きな力となっています。
特に、『1982年8月の厚生大臣への要望書』は老人福祉史上初の認知症についての要望であり、画期的な出来事として新聞、テレビでも大きく報道されました。
場所:〒545-0041 大阪市阿倍野区共立通1-1-9
TEL:06-6626-4936 相談日 月・水・金11時~15時
URL:http://www.alzheimer.or.jp/
H27(2015)年11月掲載
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