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よりそいサロン(3月定例会)を開催しました

~フランスにおける犯罪を犯した人の社会包摂~

 

 大阪府人権協会では、(社福)大阪府総合福祉協会と共同で、「よりそいネットおおさか(福祉の支援の必要な矯正施設を退所した人々の自立支援おおさかネットワーク)」の事務局を担い、様々な機関・団体とのネットワークで多分野のノウハウ活かした「刑余者」支援に取り組んできました。

 その一環として、今回、大阪市立大学大学院の安田恵美さんをお迎えし、「フランスにおける犯罪を犯した人の社会包摂」をテーマに「よりそいサロン」としてお話ししていただきました。

 安田さんは、フランスの受刑者や出所者の処遇の特徴は、①刑罰の執行に社会的包摂の観点を取り入れ、社会に早く適応するために社会復帰を中心に考え、②民間の非営利団体が更生施設の役割を担っている、こと。刑務作業は強制されることはなく、刑務所内でも社会に近い状態にして一般的な福祉的サービスを受けられることになっている、などの話がされました。その後、日本における矯正施設の処遇の状況や退所者の実態に関わって参加者と意見交換がされました。参加者からは、日本では高齢者の犯罪は増えている。これは、社会保障の問題だと感じる。フランスの文化や背景もあるが、社会的排除をしない、社会包摂という考えが浸透している。フランスでは、高齢者のホームレスの人は少ない。などの意見や感想が出されました。意見や質問にもすぐに答えていただき、参加者も非常に勉強になったサロンでした。 

 

 

 *この事業は、「(財)日本社会福祉弘済会助成事業」の助成で開催しました。

 

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* 定例会は、おおよそ隔月の第3木曜日に、大阪市立大学都市研究プラザ・西成プラザにて開催しています。

 

 

 「よりそいネットおおさか」に関する問い合わせ先

  よりそいネットおおさか事務局

   ○ (社福)大阪府総合福祉協会・ヒューマインド でんわ06-6581-8673 

   ○ (財)大阪府人権協会 でんわ06-6581-8613