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学びの過程そのものが人権

~第2期参加体験型人権・部落問題プログラム(RAAP)ファシリテーター養成講座

を開催しました~

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 学んだことが自分とつながり、差別をなくす具体的な行動の力となる。こういった学習をめざす人権・部落問題学習のプログラム(RAAP)を実施できるファシリテーター養成講座の第2期を開催しました。

 2011年1月15日から2月12日にかけて6日間の日程で行い、講師は、上杉孝實さん(京都大学名誉教授)、大谷眞砂子さん(八尾じんけん楽習塾)、栗本敦子さん(Facilitator’s LABO(えふらぼ))、森実さん(大阪教育大学)。17人(人権協会等2人、行政関係7人、学校関係4人、人権啓発推進協議会や個人4人)の方にご参加をいただき、HRCビルを会場に行いました。

 参加者が学んだRAAPプログラムは、「人間関係づくり」が2本(人権尊重につながる人間関係づくりを学ぶ)。「人権概念」のプログラムが3本(人権課題に共通するものの見方や基準を学ぶ)。「部落問題」のプログラムが2本(具体的な人権課題として、自分と部落問題との係わりや認識を掘り下げて学ぶ)でした。

 講座は、RAAPプログラムの体験や実践だけでなく、ファシリテーターのあるべき姿や、実践を支える理論、予想される困難な状況(差別的な発言が出た場合等)を具体的に設定したケース・スタディなどの内容で行われました。人権学習においては、正しい知識の伝達だけでなく、参加者一人ひとりの存在が認められることが必要であることを学びました。本講座への参加を通して、参加者自身がそのことを実感した6日間でした。

 

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 今年度年度より開始したファシリテーター養成講座ですが、2010年度は、29人のご参加をいただきました。講座に参加された方からは、職場関係や、民間団体など市民を対象とした研修においてRAAPを活用したご報告をいただくなど、少しずつRAAPの実践が広がっています。

 


 【参加者の感想】 

●実践と理論がバランスよく組まれ、実践しながら学ぶことができた。

●実践へのフィードバックがあり、ファシリテーターをやっていく上での自信が以前より持てた。

●これまでのファシリテーター講座にはない、細かなことをじっくりていねいに「体験」できた。

●わかっているつもりでいた部落問題についても、思い違いをしていたということや、まちがったことを覚えていたということが再確認できた。