「人権のコミュニティづくり交流会」を開催しました
-コミュニティづくり協働事業の活動発表と来年度助成金の説明-
地域における共通の課題解決のために、被差別・社会的マイノリティ当事者と住民とが協働で取り組むコミュニティづくりを応援するために、「コミュニティづくり協働事業助成金」を実施しています。この助成金を活用して、2010年度は6団体による事業が行なわれました。この活動を発表し交流することと、来年度の助成金の説明のために、2011年3月5日、ドーンセンターにおいて、20名の参加で「人権のコミュニティづくり交流会」を開催しました。
第1部は、助成団体からの活動発表で、次の事業がそれぞれの団体から発表されました。
①第14回「平和と人権」畜魂祭・とうろうまつり
(「平和と人権」畜魂祭・とうろうまつり実行委員会)
②知的障がいをもつ女性の自立支援~はじめの一歩プロジェクト~
(財団法人大阪YWCA)
③セクシャル・マイノリティの労働環境を考えるコミュニティ事業
(QWRC)
④新しく開設された市民交流センターで多世代間の交流を
(西成子ども応援サークル・スプッチ)
⑤鳴滝地域から発信するまちづくり
(NPO法人ワンピース)
⑥地域多文化交流事業
(部落解放同盟大阪府連合会道祖本支部)
これを受けて、事業推進委員からのコメントが行なわれました。高田一宏さん(大阪大学)からは、①地域の課題解決には、団体や機関のネットワークが必要であり、②地域のリソースの活用が大切であること。加藤めぐみさん(社会福祉法人大阪府総合福祉協会)からは、地域の力を出していくことが大切である、②被差別の人のエンパワメントが必要であることが出されました。推進委員会座長の奥田均さん(近畿大学)からは、①人々がつながることが差別をなくすことにつながる、②そのつながりによって当事者が安心でき、元気になること、エンパワーされることが必要である、③そのために地域や日常の場での協働を追求してほしい、などと語られました。
第2部は2011年度助成金の説明で、募集案内の内容と4月からの募集予定が説明されました。来年度の募集の変更は、すでにこの助成金を活用した団体であっても、その事業と異なる事業であれば応募できるようになりました。
この交流会を終えて、人権のコミュニティづくりをさらに広げていくことが求められています。