「人権啓発・教育に携わる人間として必要な知識、スキルを整理して学ぶことで、地域の人権啓発活動がより効果的に促進できる人材を育てる」ことを目的に、人権啓発・教育の企画づくり講座を開催しました。基礎編と発展編の二つを、2005年1月~2月にかけて開催しました。
基礎編は、これから人権啓発・教育を進めようという人を対象にし、2005年1月12日~2月2日まで週1回、合計4回開催し、参加者は29人でした。 内容は、1日目は、田村紀子さんの進行で、これまでの自分の仕事や活動への振り返りと整理、そして人権にかかわるコーディネーターの役割を考えました。 2日目は、阿久澤麻理子さんより「人権教育・啓発のめざすもの」というテーマでご講演をいただきました。また、昨年度受講生の尼田多加世さん、小林翼さん、下岸正典さんの実践報告から学びました。 3日目は、田村紀子さんと細見義博さんの進行で、連続講座やイベント作りの基礎を学び、実際に自分でプランづくりを行いました。 4日目は、上杉孝實さんと田村紀子さんの進行で進めました。参加者がつくった企画を発表し、講師からだけでなく参加者相互のアドバイスを受け、企画を深めました。また、講座のまとめや参加者どうしのネットワークづくりについても考えました。
発展編は,人権啓発・教育を進めていて、さらにステップアップしたい方を対象にし、2005年2月8日~23日まで週1回、合計3回開催し、参加者は18人でした。 その内容は、1日目には田村紀子さんの進行で、自分の仕事(活動)を考えることから、その活動分野に違いはあれ共通する課題を発見することを行いました。 2日目には、中川幾郎さんと森綾子さんを講師に進めました。参加者は、自分がアドバイスを受けたい講師ごとに分かれ、事前に提出していただいた事業企画書の検討を少人数で行いました。グループでは講師からのアドバイスだけでなく、参加者相互によるアドバイスも行われました。 3日目は、2日目のアドバイスを受け、練り直した企画を全体で発表し、より内容を豊富化させました。また、企画づくりで大切にすることの整理も行いました。 参加者は、市町村の職員、人権文化センター等の公共施設の職員をはじめ、人権地域協議会の職員、NPOなど地域で自主的に活動されているグループなど、さまざまな方の参加をいただきました。 参加者へ実施したまとめのアンケートには、「自分の仕事の整理と、コーディネーターとして大切にすることがわかった。企画づくりの基本が学べ、自信につながった。ネットワークづくりができた。」などの感想が寄せられました。
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