ボランティア活動が、私を変えてくれました。
初めてのボランティア活動で、山の中の施設を訪問したのは、中学1年生の時。 身体の不自由な、大勢の子どもたちに取り囲まれた私は、何も言えず立ちすくみ、泣いてしまいました。 そこで知ったのは「いろんな人がこの世に生きている」ということ。 そして、社会の“普通のライン”に合わない人たちにとって、 この世の中は、とても不便で、住みにくい、ということでした。 それから、私は変わりはじめました。 それまでは、すごく照れ屋で、自分のことがあまり好きじゃなかった私が、 自分がとても恵まれていたことに気づき、はじめて本気でまわりのことを考えはじめました。 実は、歌手になったのも、施設の子どもたちへの募金集めのため 友達とグループを組んで、学校の昼休みにギターを弾いて 歌っていたことがきっかけなんです。 自分に余裕のないとき、自分のことばかり考えていても、余裕は絶対に生まれません。 そんなときには、まわりのことに取り組むと、自分にできることが見えてくる。 できることをやっていけば、かならずエネルギーの出口が見つかって、楽になる。 それが、ボランティア活動が私に教えてくれた“魔法”でした。 違いがあるからこそ、人生は面白くなる。 |
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(プロフィール) アグネス・チャン
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