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障がい者差別解消 合理的配慮実践講座  事業報告



2017年3月7日(火)、大阪市立男女共同参画センター西部館(クレオ大阪西)にて、「障がい者差別解消 合理的配慮実践講座」を開催し、企業・行政・NPO団体など22名が受講されました。この事業は、人権に関わるコーディネーターの育成を目的として大阪府人権協会の自主事業として取り組んでいます。


大阪府広域支援相談員 久保博康さんからは、大阪府における障がい者差別の取組みとして、今年度の相談事例等の分析から相談対応状況や事例紹介をしていただき、相談員としての対応についてお話しをしていただきました。

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大阪労働局職業安定部職業安定課職業対策課 渡邉和江さんからは、雇用の分野における障害者に対する差別の禁止・合理的配慮の提供義務について、障害者差別指針・合理的配慮指針が策定されるまでの経緯と指針の紹介をしていただきました。

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大阪市立大学非常勤講師 松波めぐみさんからは、「具体的事例で検討する、『合理的配慮』とは?」というテーマで、障害者差別解消法の歴史的背景や合理的配慮についての基本的な考え方について講義していただきました。

その後、グループに分かれ「あなたならどうする?」というテーマで3つの事例を検討するワークショップを行いました。

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グループワークでは、みなさんの考えや各団体等で行っていることなどを出し合い、それぞれ発表していただきました。



最後にまとめとして、

・社会の「バリア」を取り除くにはどうしたらいいか?をともに考えていくこと。

・向き合って「対話」をしていくこと。

が大切であるということを述べられました。



受講者の感想より
 

・法律制定の背景、社会の変化、当事者や家族の地道なとりくみ、ワークショップもとても有意義な時間でした。

・具体例を挙げながら、法律についての説明があったのでよくわかった。1人でも要望していい、ということを障がい当事者に伝えていきたい。

・対話をしていくからわかる、わかり合えるという事、対話が大切ということが理解できました。

・障がい者の権利が保障されるためには、何か問題が起こったときに、解決策を見出さなければならないという考えにとらわれていたが、解決策を探るだけではなく、当事者どうしが対話し、理解し合って、「折り合い」をつけることができるようにすることも大切であることを学べた。

・単に聞くだけでなく、一緒に考えたり、発言の中から気づきがありました。



受講者のみなさま、スムーズな講座運営にご協力いただきありがとうございました。
この講座を通して、今後の取組みに活かしていただければ幸いです。

(事務局より)