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【大阪府委託】平成28(2016)年度

「おおさか相談フォーラム」を開催しました



 平成29(2017)年1月17日(火)13:30~16:40、HRCビル5階ホールにて、「おおさか相談フォーラム」を開催し48人の方にご参加いただきました。

当日の様子

部 講演会

 

 平成28(2016)年4月に障害者差別解消法が施行されたことをうけ、明石市福祉部福祉総務課 障害者施策担当課長の金政玉(きむじょんおく)さんを講師に招き、  

『障がい者差別や障がい者支援にかかわる相談にどう対応するか』をテーマにお話しいただきました。

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「障害者差別解消法」の"障害を理由とする差別の禁止"のポイントについては、事例を通してわかりやすく説明してくださいました。また、"合理的配慮の提供"について、「本人と話し合ってお互いができることをしながら解決策を一緒に考えることが大切」との話がありました。

明石市では、いわゆる「障害者配慮条例」「手話言語・障害者コミュニケーション条例」「欠格条項例外条例」(注)を制定し、障がい者施策に力を入れています。そのなかでも特徴的な内容として「商業者や地域の団体が障がいのある人に必要な合理的配慮を提供するためにかかる費用を助成している」という事例が紹介されました。

民間の事業者やサークル、自治会などの地域の団体がコミュニケーションツールを作成する費用や、筆談ボードなどの物品購入のための費用、簡易スロープや手すりをつけるのに必要な工事費用等を明石市が助成しています。それによって、明石駅周辺の多くの店には筆談ボードが設置されているとのことです。



 部 参加者同士の交流

【相談事例報告:大阪府広域支援相談員】 

   「講習会に参加する際に要約筆記を申し出たところ受講を拒否された」という相談を受け、広域支援相談員が状況を確認し、主催者側に合理的配慮の不提供にあたることを説明したうえで、主催者と本人、通訳支援事業所との調整をしたことによって受講できた事例を紹介されました。

   主催者が要約筆記のことを良く知らず、当事者の状況を確認しないまま受講を拒否してしまった事例であり、当事者との話し合いや状態を知ることによって解決できることがある、ということでした。

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【ワールドカフェ】

   参加者が4~5人のグループになり、「障がいに関する相談」をテーマに、参加者同士が自由に話し合い、お互いの意見を聞く、ワールドカフェ  を行いました。

日頃、相談を受ける中で、「こんなことがあって困っている。どうすればいいだろう」と判断に困っていることについて、お互いに他の参加者からアドバイスを受ける等参加者同士が交流されていました。



参加者の声(アンケートより)

 ・合理的配慮とは思いやり、気づきの配慮だと思いました。できないことを考えるのではなくどうしたら実現できるのか?を考えること、話し合うことの大切さをたくさん学びました。

 ・皆さまのお話しをお聞きし、勉強になりました。自分が元気になりました。

 ・合理的配慮について「一緒に考える」ことの大切さを感じました。相談員の心のケア、スーパービジョンの重要さも改めて思いました。

・初めてのカフェ形式でしたが、短時間で色々な考えが聞けておもしろかったです。分野や職種が異なる人が色々いる方がおもしろいと思いました。



 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 来年度も皆さまに有意義な時間をもっていただけるよう「おおさか相談フォーラム」の企画を考えてまいります。



(注)

「障害者配慮条例」(正式名称:明石市障害者に対する配慮を促進し誰もが安心して暮

らせる共生のまちづくり条例)

「手話言語・障害者コミュニケーション条例」(正式名称:手話言語を確立するとともに要約筆記・点字・音訳等障害者のコミュニケーション手段の利用を促進する条例)

「欠格条項例外条例」(正式名称:明石市職員の平等な任用機会を確保し障害者の自立と社会参加を促進する条例)