新着情報

2016年度 大阪府自殺対策強化事業

2016年度 大阪府人権協会

「子ども・若者支援 自殺防止サポーター養成講座」

を開催しました。

 2月22日(水)『子ども・若者支援 自殺防止サポーター養成講座』を開催し、65人の方のご参加がありました。

 

子どもたちの『死にたい』気持ちを受けとめるにはどうすればいいか?を、

具体的にロールプレイやワークを通して考えました。


【講座内容】


①10時から12時 「生きづらさを抱える若者の実態」

 
講師:認定NPO法人ニュースタート事務局 前代表 二神能基(ふたかみのうき)さん

二神さん.PNG千葉県にあるニートや引きこもりの人たちの支援を行っているニュースタート事務局前代表の二神さんから、ひきこもり状態に追い込まれている若者の実態をお話しいただきました。

・人生のどこかに希望があることが必要。就労すれば幸せか?親は就労さえすれば良かったと思うが、子どもはそうは思っていないことがある。「就労支援」から「人生支援」へと仕事だけでない人生そのものへの支援の必要性。

・社会が変わってきているのに、親の価値観が変わらない。『仕事中心主義』の人生ではなく『仲間、働き、役立ち』の三本柱の人生が大切。

・引きこもりだった人が生き生きと仕事をしている、『お遍路ハウス』の管理人の事例。

・『豊かさを求める時代』から『貧乏を楽しむ時代』に変わってきた。

など、20年以上ニートや引きこもり状態の人たちに寄り添い、支援してこられた実体験を通した、興味深いお話でした。



②13時から15時 「自殺念慮のある人への対応」

 講師:一般財団法人大阪府人権協会 澤井登志(さわいとし) 



澤井.PNG 『死にたい気持ち』になっている人の電話相談を20年以上受けてきた経験をもとに、

・死にたい気持ちはどういうものか?・死にたいと打ち明けられたらどのように言葉かけをすればいいのか?などの話と、『信頼できるおとな』とはどういう人か、を小グループでワークをしならが参加者同士が考え話し合いました。




③13時40分から16時40分  「自殺念慮のある子ども、若者の話を『聴く』」(ワークショップ)

講師:四天王寺学園小学校・中学校カウンセラー 阪中順子(さかなかじゅんこ) さん 


阪中さん.PNG

 統計でみた、子どもの自殺。自殺念慮をもつ子ども達は何を望んでいるのか?

自分自身の『プチハッピー』や『命は何色?』など参加者同士が話し合うワークをはじめ、子どもに「死にたい」とうちあけられた時の具体的な応答方法(態度や言葉)をロールプレイを中心にお話いただきました。



〇終了後全科目参加の63人の方に修了書をお渡しました。