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『人権学習のプログラムづくり』を使った人権学習・人権研修の企画づくり講座 実施報告

 2月16日から3月9日のうち4日間、大阪人権センターで、効果的な講座や研修を実施できる担当者(コーディネーター)を地域や職場につくることを目的として、人権学習や人権研修の担当者を対象に、冊子『人権学習のプログラムづくり』を活かした企画づくり講座を開催しました。
講座写真1
講座写真2

 今回は、人権協会、人権文化センター、教育委員会関係、民間企業、市民団体・グループなど、活動の背景が異なる方々が受講されました。講座初日は、緊張した雰囲気でしたが、ワークが進むにつれ、参加者同士、また講師との距離が縮まっていきました。
 1日目は、自己紹介のあと、4日間の講座を通して、安心して講座に参加ができる環境を参加者全員で考えました。そして、企画をつくるうえでの悩みから出発し、人権学習・人権研修における悩みを絞っていきました。さらに、人権学習・人権研修の担当者を中心として、ほかに関係する人は誰なのか(利害関係者)をグループで洗い出し、そこから考えられる人権学習・人権研修の担当者に求められるものをまとめました。
 2日目は、各自が人権学習・人権研修を実施するうえで、どんなことをしているのかを出し合いました。次に、人権学習・人権研修を企画するうえで大切なことを考えてみました。そして、この講座の企画名となっている『人権学習のプログラムづくり』を作成した背景や、この講座の趣旨などについて、事務局より話をしました。
 午後からは、事務局がこれまで実施してきた講座のチラシから、主催者のねらいや目標などを読み解いてみました。続けて、人権学習・人権研修をめぐる現状分析として、“人が集まらないのは?”という課題でマインドマップをつくって分析したり、働く力の分析を使って、“必要課題と要求課題” を考えてみました。また、“参加者数以外の評価の指標を考えよう”というリストをつくりました。
 3日目は、企画内容の充実を図るために、「ADIDAS」と「社会教育における参加型学習プログラムづくりのポイント」の講義をしました。そして、グループになって 「メディアリテラシー」、「障害・心のバリアフリー」、「多文化共生」、「教員対象」、「住民学習」というテーマで企画をつくり、各グループの企画について、“いいところ”、“工夫するところ”、“疑問”について、意見を出して共有しました。
  4日目は、各自がつくった企画の発表に対し、講師からは、「一般に、“人権は差別を受けている人の問題だ”という捉え方がある。もちろんその人たちは人権を侵されているから切実な思いがある。その人権侵害をなくすことを通じて自分の人権を守り高めていく、“人権はみんなが持っている” ということをしっかりおさえたプログラムを私たちは意識していく必要がある」とアドバイスがあり、参加者からのコメントもありました。

 企画をつくるとき、多くの参加者を募りたいという思いから、“楽しい学習にしたい”というねらいがあり、一方で、人権意識を高めるという目的から、“人権にかかわる当事者が必要とする内容が大切だ”と、参加者が求めるものと担当者のねらいのギャップが浮かび上がってきました。
 このギャップを埋めるために、企画担当者としてどのように取り組んでいくのか、参加者一人ひとりが考える講座となりました。

   参加者からは、「考えれば考えるほど、話し合えば話し合うほど、いい企画があるんだ・・・と思いました」、「こんなにきちんと企画書を作ったことがなかったのでとまどいましたが、このことがきちんとしていればあとでも実行しやすいと思いました」、「個人発表をして、大変な面もありましたが、その分いいものをたくさん頂きました」という声がありました。
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