私たちNPO法人おおさか若者自立支援機構は、厚生労働省の委託を受けて「若者自立塾」をひらいています。若者自立塾とは、「ニート」や「ひきこもり」状態にある若者の自立・就労を支援するものです。現在、全国に30カ所あります。それぞれに特色があり、私たちは特に「コミュニケーション」、「仲間づくり」に重点を置いています。なぜなら、仕事をしていくうえで最も重要なのが人とのコミュニケーションだと考えているからです。
気の合わない同僚や上司がいるからと辞めていては、どんな仕事も続きません。逆に、少々つらい仕事でも「あの人みたいになりたい」、「こんな仕事ができるようになりたい」という目標があればがんばれます。「ニート」や「ひきこもり」の若者は、人とうまくコミュニケーションをとれない人が多くいます。けれども自立するうえで人と関わることは避けて通れません。もちろん就労が最終目標ですが、まずは人間関係を築く経験をしてほしいと考えています。