現実に、被害者が小さくなって生活している現実が多いんです。被害者の方たちに、ふつうに地域で暮らせるようになってほしいことです。
少年犯罪の場合は特に、けんかって見られがちですし、事実がフタをされるのであれは被害者も悪かったのだと見られがちなのです。
少年同士やからって、大人の事件より多いんです。確かにケンカもあるだろうけど、そういう事件だけじゃないのに見られがちで、加害者はみんなほとんど少年院で半年〜1年で戻ってくるんです。
地域でそんなに早く戻ってきたら周りの人も、そんなにたいした事をしていないんやと思うわけです。知らない人が多いんです。10年か20年ぐらいみんな入っているんやろう思ってた、って。違うんですよ、って。人の命を奪っても半年〜1年で出るんだよって。
普通、それってどう思うって聞いたら、やっぱりみんなの答えは、それだけの期間なら、たいした事をしてないんやなあと思ってしまうって。私もそう思いましたから。
だから被害者も悪いように見られてしまって、強く声をあげられない人はどんどん小さくなっていくんですよ。そしたら地域で住みにくくなる、だからちゃんと事実を分かってもらうようにして、ちゃんと声をあげれる地域にならないといけないし、普通でいいんですよ。特別扱いはいらないんです。
普通にできることはするし、地域で普通に生活できるようになってほしいと思っているんです。それには地域との関わりがほんとうに大事なんです。少年犯罪に関しては特にそう思います。