新着情報


「学習者の生活や思いに根ざし、人生をきりひらく識字学習教材」づくり

~大阪の識字・日本語教室のこれまで・いま・これからをつなぐ~

団体名 /大阪市内識字・日本語教室連絡会



 大阪市内(府内)の識字・日本語教室のネットワークを広げることを目的に、識字学習教材づくりための学習会や交流会などを実施しています。


 10月19日に第2回の学習会を実施し、14人が参加しました。前回の振り返りを行った後、3人の方から学習活動を報告していただき、ポイントを整理しました。その後、グループに分かれて各教室で実際に行っている学習活動を出し合い、グループに分類し、全体で共有しました。

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〈3つの学習活動の報告〉

1)「自分を語る」:生活を綴る活動が土台、幅広い文化活動との結びつき、教室の財産はパートナーも成長させる

2)「教室が地域とつながることの意味」:教室は地域参加自体が大目標、学習効果大、教室のなかまづくり、教室の伝統、地域に暮らすパートナー、学習者の人生尊重、多文化尊重

3)「おとなの読み物」:よみかきを学ぶおとなが人生を捉えなおせる、学習パートナー自身が自分を取りあげて文章にしたオーダーメイド、neo.literate(新しく読み書きができるようになった人)のための教材は世界的に不足している中で貴重


〈グループワーク〉

各グループで出てきた学習活動の分類タイトル

Aグループ:「体を使って楽しむ」「創意工夫」「お出かけ」「多文化共生」「教室にはどんな人」「私の得意な物づくり」

Bグループ:「体を動かす」「歌」「製作」「発表」「教室の外へ」「学習」

Cグループ:「生い立ち」「思い出」「歌」「工作・体験」「話し合い」「楽しいこと」「教材」「その他」


〈全体を通して〉

 はじめに紹介していただいた3つの学習活動は、学習者だけでなく学習パートナー自身が自分の人生を振り返り変わる成長できる、人とのつながりを深めるきっかけにもなっているものだとわかりました。学習活動を紹介していただいたおかげで、この持ち寄りワークショップで参加者みなさんと共有したい学習活動や教材が何であるかが明確になりました。

 後半にグループワークで話し合って出してもらった学習活動は、机に座って学習するというイメージのものではなく、様々な活動を通じて学習できるものばかりでした。いろいろな教室で工夫しながら実践されていることがよくわかりました。


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 12月24日に第3回の学習会を開催し、40人が参加しました。

 この学習会は、大阪市教育委員会が例年実施している教室拡大交流会(大阪市内の識字学級、交流教室、モデル教室のコーディネーターを中心にボランティアが集い学ぶもの)の取り組みとしても実施されています。識字事業に関わる行政や社会教育施設の職員も参加したので、交流の幅が広がりました。

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 はじめに、これまでの振り返りを行い、グループに分かれてお互いの「教材づくり」についてグループ内で交流し整理しました。その後、ワークショップをワールドカフェ方式で実施し、全体で意見を共有しました。


〈振り返り〉

 ワークショップでは、「学習者が主役である。」「学習者のニーズにこたえる。」という意見が多く出ましたが、どうすればそれが実現できるのかは提案されませんでした。

 そもそも「ニーズ」とは何か、ニーズの捉え方の問題がある、美しい言葉で終わってしまう、スローガン倒れになってしまうことがあるためかと感じました。具体的に検討しながら各教室で学習活動を実践されていると思うので、実践と理論を結びつけながら議論できるようにしていければと思います。



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第6回識字・日本語学習研究集会.jpg
 1月25日にポスト講座「学習者が必要としている学習内容を学習活動として組み立てる」を第6回識字・日本語学習研究集会の分科会で実施し、20人が参加しました。

 これまでのプレ講座や学習会を踏まえた内容で実施しました。参加者は大学生から国際交流関係者、夜間中学関係者、識字関係者、外国にルーツのある子どもたちの学習支援に関わる人など様々でした。


 講座では、グループに分かれ、充実した学習活動を進めるには、学習者の人権尊重を礎にした取り組みが重要であるということや、人権尊重につながる学習活動とはどういうものかということをユネスコの提唱する識字のスキルと併せて紹介したり、沖縄珊瑚舎での取り組みなどを紹介したりしました。また長年識字・日本語教室でボランティアをされている方が作成したオリジナル教材作成のきっかけやポイント、日之出よみかき教室(木曜日)の教材事例集を紹介しました。


<振り返って>

 幅広い参加者が集まったため、それぞれが抱える課題も幅も広がりました。交流しながらそれぞれの課題を共有した際、他の教室や学校での取り組みが解決のヒントにつながるような組み立てにもなっていました。交流することにより、課題解決の道筋が見えたように感じました。


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①2019年度人権NPO協働助成金の募集案内

 (http://www.jinken-osaka.jp/2019/01/2019npo.html)

②2019年度人権NPO協働助成金の助成事業が決定しました。
 (http://www.jinken-osaka.jp/2019/03/2019npo_1.html

③2019年度人権NPO協働助成金「事業説明会」開催しました。

 (http://www.jinken-osaka.jp/2019/04/npo_10.html


◆DragQueenStoryHour in大阪実行委員会

①「ドラァグクイーンによる絵本の読み聞かせ事業

②「絵本の読み聞かせ活動の会場候補が決まりました。」

③「関西発!ドラァグクイーンによる絵本の読み聞かせ会

④「ドラァグクイーンによる絵本の読み聞かせ会「Peek a Queen」開催報告


◆大阪市内識字・日本語教室連絡会

①「持ち寄りワークショップ"教材"ってなに?」

②「事務局会議を開催しました。(5月)

③「事務局会議を開催しました。(6月)

④「第8回大阪市内識字・日本語教室連絡会全体会を開催しました。

⑤「第1回持ち帰り教材ワークショップ(学習会)

⑥「ワークショップの振り返りを行いました。

⑦「この間の振り返りと今後の取り組みについて検討しました。」


◆箕面市学生活動連携会議(MGK24)

①「日本語学習と教科補修を通じた双方向&多様な学び支援事業

②「みのおTAMASA参加者(ゲスト学習者)の募集を開始しました。

③「みのおTAMASAゲスト学習者とともに

④「みのおTAMASA10月~11月の取り組み報告


◆ふーどばんくOSAKA

①「官民一体型による食支援で社会的課題の解決に取り組むふーどばんくOSAKA

②「ふーどばんく活動5月、6月の取り組み報告

③「ふーどばんく活動7月の取り組み報告


この人権NPO協働助成事業は、人権に取り組むNPO等のホップ・ステップ・・・を応援するために、大阪府人権協会の事業収益の一部を活用して自主事業として取り組んでおります。

より充実した内容へと発展させるために、皆様のあたたかいご支援・ご協力よろしくお願いいたします。