★2018年度人権NPO協働助成金★
活動紹介⑦
プレシングルマザーがまえむきに未来を見られるグッズづくりと支援者啓発事業
団体名/シングルマザーのつながるネット まえむきIPPO
2018年度連続学習会「シングルマザーをめぐる諸問題」
第1回「平成28年度全国ひとり親世帯等調査からみるシングルマザーの現状」
連続学習会
第1回「平成28年度全国ひとり親世帯等調査からみるシングルマザーの現状」開催
いよいよ本年度第1回の学習会を開催した。東京から法政大学の藤原千沙さんに来ていただき、今年の1月に報告が出た「全国ひとり親世帯等調査」を読み解く内容だ。そもそもこの調査自体の位置づけや、調査票が添付されていないことや回収率がわからないなどの奇妙な点を、改めて確認することとなった。
前回調査から記入者の学歴を聞いており、答える側としては抵抗もあったが、それがクロス集計されることで見えてきたものがあった。それは、国の支援策が優位に功奏しているのは高学歴のシングルマザーであり、中卒や高卒のシングルマザーには役立っていないのみならず、ますます使いにくくなり、その格差はさらに大きくなっている。全体でみると効果が上がったように見える数字も、詳しくクロスを見てみると、低学歴シングルマザーでは利用率が減っていたりする。
また、生活保護率も、もともとシングルマザー全体では10数%だが、都市部と地方で比較してみた場合、大きな差があるのがわかる。これは、地方では自動車がなければ生活が成り立たず、しかし自動車を手放さなければ生活保護が受けられないので、やむなく保護を断念している母子家庭が一定数いるということだろう。
他にも、通り一遍の見方ではなかなか見えてこない統計を読むということの意味を、たいへん真摯に考えさせられる貴重な学習機会であった。
参加者は、昨年から引き続き学習会に参加してくださっているネットワークの会員さんをはじめ、初参加の行政の方もおられた。いつものように意見交換の時間をたっぷりとり、活発な話し合いの場となった。
以下に当日のアンケートの自由記述から抜粋して掲載する。
参加者数:12人
・統計だけでは、読み解くのが大変なデータを読み考える機会を持てて、ガッツリいい学びが出来ました。
・様々な話題に対して、考えながら聞かせていただきました。
・数字のマジックとでも言えるでしょうか、興味深く、もっと分析してみたいと思いました。表面上に出ている数字の中に様々な実態が含まれていることがとても良く分かりました。藤原先生、ありがとうございました。
・データの読み解き方はとても大切ですね。解説がわかりやすくよく理解できました。全国ひとり親世帯等調査報告を再度読んでみたいと思いました。感覚的な理解でなくデータは重要ですが、データのとり方に信頼できないのもある。
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○2018年度人権NPO協働助成金の募集案内
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/02/2018.html)
○2018年度人権NPO協働助成金の助成事業が決定しました。
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/03/2018npo.html)
○協働事業で成果を上げるために...事業説明会
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/05/2018nenndo.html)
<これまでの活動報告>
①「ウィークタイの4月のある日」(ウィークタイ)
「5月定例会議」(シングルマザーのつながるネットまえむきIPPO)
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/06/4npo.html)
②「いよいよ準備開始しました」(CAPセンター・JAPAN)
「網戸張り替え隊実施報告」
(3地区まちづくり合同会社AKYインクルーシブコミュニティ研究所)
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/06/npo4.html)
③「ウィークタイの5月6月のある日」(ウィークタイ)
「6月定例会議」(シングルマザーのつながるネットまえむきIPPO)
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/07/npo_9.html)
④「第1回目講座決定!」(CAPセンター・JAPAN)
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/08/npo_capjapan.html)
⑤「おかあさんのための子どもとの交流安全教室」終了!
(CAPセンター・JAPAN)
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/08/npocapjapan.html)
⑥「座談会・ワークショップ」実施報告
(3地区まちづくり合同会社AKYインクルーシブコミュニティ研究所)
(http://www.jinken-osaka.jp/2018/08/npoaky.html)
この人権NPO協働助成事業は、人権に取り組むNPO等のホップ・ステップ・・・を応援するために、大阪府人権協会の事業収益の一部を活用して自主事業として取り組んでおります。より充実した内容へと発展させるために、皆様のあたたかいご支援・ご協力よろしくお願いいたします。