2015年度 人権NPO協働助成事業 とりくみほうこく 2月
よっしゃ ! ほっとかへんで
~地域の子ども個別支援準備事業~「モデル実習振り返り会を子どもとともに。。。」
団体名 NPO法人西淀川子どもセンター(http://nishiyodogawakodomocenter.web.fc2.com/)
◆第9回モデル実習
2月10日(木)17時~11日(金)朝10時子ども2人( 兄妹:兄・小学生、妹・小学生)にスタッフ3人(うち男性1人)で実施。
迎えに行くと、兄妹そろって楽しみに待ってくれていたようす。妹は「宿題も終わらせた!」と、すぐに教えてくれた。17時半~調理開始 18時半~ 夕食
妹はスタッフと一緒に積極的に調理。お兄ちゃんは座って動かないときがあったが、話しているうちに調理に加わる。野菜をすきな形に切ったりして楽しんでいた。妹が父親の嫌いな食べ物の話をする。夕食は家族で食べるらしく、19時くらいには母親が料理を完成しているものの、みんなで父親の帰りを待っているらしい。そのため、食事は20時頃になる。「(父親に)早く帰ってきてほしい」という言葉があった。食後の片づけ後、少しゲームで遊ぶ20時過ぎ 銭湯へ(男女別々)
2人とも自分で体を洗えるし、髪もちゃんと洗えていると確認。就寝前の歯磨き:家では夜に磨く習慣がない。今回、スタッフと一緒に時間をかけて磨く。22時 就寝
妹は布団のシーツなどの寝る準備も積極的に手伝ってくれた。2人とも「寝れないわー」と言いながらも、30分以内に寝入る。妹はお気に入りの人形と一緒に眠った。
眠る前のスタッフとの会話の中で、お父さんの話がでてくる。翌日7時 起床
ぱっと起きたものの、兄妹そろって仲良くごろごろしていた。朝の歯磨きはいつもしているらしく、慣れた様子。
8時 朝食
朝食は、毎日ではないが食べるとのこと。 食後 外で遊ぶ。
妹が「外で遊ぶ!」と言ったため、乗り気ではなかったお兄ちゃんもいっしょに外へ。
2人とも楽しそうに過ごしていた。
10時 自宅まで送る。★兄妹に習慣の違いは見られず、2人とも入浴や朝の歯磨きなどはスムーズだった。習慣の重要性を感じた。
モデル実習のふりかえり
◆2月17日(水)17時半~20時
モデル実習に参加した子ども5人とスタッフ4人とで、モデル実習の振り返り会をおこなた。
目的は、子どもたちが必要とする場のイメージを具体的に持ち、今後の子どもセンターの取り組みに活かしていくこと。
手法としては、モデル実習の感想を直接聞いても、「おいしかった」「楽しかった」などといった声しか出ないため、ワークショップ形式を用いた。お互いの普段の生活と比較して考えることから、日常の様子や支援のニーズを拾い上げることができるように企図した。ワークの内容は、モデル実習で体験した「夜ごはん」「お風呂」「自由時間(宿題や遊び)」「歯みがき」「寝る・起きる」「朝ごはん」の6つの場面について、自分の家ではどうしているかをそれぞれ付箋に記入して模造紙に貼り付けていった。また、理想の家(どんなところに泊まりたいか)も同様の方法で行い、最後 に全員で発表しあって共有した。ワーク結果からのまとめ
・朝ごはんは「食べない」子がほとんどだが、「あったら食べる」という声が多数でた。家で朝ごはんが用意されていないため、食べないことが習慣になっているように感じた。
・中には晩ごはんも「食べない」子もいた。子どもにとって食事が準備されているという環境は重要だと感じる。
・「家に泊まる」という話題なのに、「外で遊びたい」という気持ちがたくさん出てきたのが印象的。それは、普段あまり外で遊ぶ機会がないのかも。
・本が好きな子が多い。泊まる場所には本を置くようにしたい。どんな本か検討がいる。
・実習での晩ごはんの時間は、普段の子どもたちの生活より遅めだった。もう少し早めに食事を始めるようにしたい。
・子どもとの協力体制のもとモデル実習を実施したこと、また個別のかかわりであったことから、子どもとスタッフとの関係性が深まる機会になったと思う。・自分たちが尊重されているという気持ちを感じられたのではないかと感じる。その成果として、自分の家での話を自然に話したり、困っていることを伝えてくれたり、家庭環境の変化や家族についての心情を聞かせてくれることにつながったと受けとめている。・これを活かして、歯の衛生に関して学ぶ機会の提供や、引き続き宿泊を含む支援の取り組み、設定内容などを今後検討したい。
①2015年度人 権 N P O 協 働 助 成 金の助成事業が決定しました。http://www.jinken-osaka.jp/2015/03/_npo_1_7.html
②2015年度事業説明会&ワークショップ
http://www.jinken-osaka.jp/2015/05/2014npo_1.html
③とりくみほうこく 5月編 Part1
http://www.jinken-osaka.jp/2015/06/npo_1_5.html④とりくみほうこく 5月編 Part2http://www.jinken-osaka.jp/2015/06/npo_1_1_1.html
⑤とりくみほうこく 6月編 Part1
http://www.jinken-osaka.jp/2015/07/npo_1_6.html⑥とりくみほうこく 6月編 Part2
http://www.jinken-osaka.jp/2015/07/festa_juninanpo_1.html⑦とりくみほうこく 7月編 Part1
http://www.jinken-osaka.jp/2015/08/festa_juninanpo_1_1.html
⑧とりくみほうこく 8月編 Part1
http://www.jinken-osaka.jp/2015/09/npo_1_7.html
⑨折り返し地点の中間報告交流会
http://www.jinken-osaka.jp/2015/10/npo_1_9.html⑩とりくみほうこく 10月編 Part1
http://www.jinken-osaka.jp/2015/11/npo_1_10.html⑪とりくみほうこく 10月編 Part2
http://www.jinken-osaka.jp/2015/11/npo_1_13.html⑫とりくみほうこく 11月編 Part1
http://www.jinken-osaka.jp/2016/01/npo_1_1.html
⑬とりくみほうこく 11月編 Part2
http://www.jinken-osaka.jp/2016/01/npo_1_14.html
⑭とりくみほうこく 12月編 Part1
http://www.jinken-osaka.jp/2016/02/npo_1_15.html
⑮とりくみほうこく 12月編 Part2
http://www.jinken-osaka.jp/2016/02/npo_1_16.html⑯とりくみほうこく 1月編http://www.jinken-osaka.jp/2016/03/12npo_1.html
この人権NPO協働助成事業は、人権に取り組むNPO等のホップ・ステップ・・・を応援するために、事業収益の一部を活用して自主事業として取り組んでおります。より充実した内容へと発展させるために、皆様のあたたかいご支援・ご協力よろしくお願いいたします。
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