2015年度　人権NPO協働助成事業



とりくみほうこく　1２月 Part2

ブラジルにルーツをもつ子どもの居場所づくり事業

「１２月は、クリスマス仮装パーティ、学習支援、居場所さがし」

団体名 プロジェクト・コンストルイル　

１２月のコンストルイルの大きなイベントは、２３日のクリスマス仮装パーティです。

仮装パーティーの準備は個々人でするため、教室でのプログラムは、落ち着いて行うことができました。


いつもの母語（継承語）教室の１２月のテーマは、スぺインに住むブラジルにルーツを持つ子どもたちとの交流でした。画用紙の半分に、自分の好きな絵をかいて送り、あとの半分にはスペインの子どもが、好きな絵をかいて完成させます。

反対にスペインから、教室の子どもたちに半分だけ描いた絵が届き、子どもたちは絵を完成させ、切り抜き、大きな紙にはりつけて楽しい壁紙を作ります。さて、どんな絵が届くのでしょうか。

仮装パーティーは、朝から、会場の飾りつけを子どもたちと保護者が行いました。料理は、各家庭の持ち寄りです。学校の友達に呼びかけて、参加してもらい、初めてのブラジル料理を堪能してもらいました。

仮装は、サンタや囚人、魔女などのコスチュームでしたが、大人気は、「オタク」に仮装した青年。秋の発表会（http://www.jinken-osaka.jp/2016/01/npo_1_1.html）で中学生が「オタ芸」を披露したので、それにひっかけたものです。大うけする子どもいれば、引いてしまった子どももいました。

学習支援活動報告です。

高校入試を控えた３人は、具体的に方向を決めなければなりません。一人は、「A高校が定員割れならば、そこを受験。だめなら、B高校の外国人枠を受験」、一人は、「高等専門学校を受験」、最後の一人は、「C学校をうけたいけど、ブラジルに帰る話もでてるし・・・」、と学習に集中できません。

学習支援を行い始めて１年半。遅すぎましたし、私たちの支援方法が未熟でした。反省の念でいっぱいです。ただ、３年生の状況をみていた、１、２年生が、「同じ思いをしたくない」と家庭学習をやるようになり、授業態度も良くなったようです。
３年生も「もっと、１．２年生の時勉強してたらよかった。後悔している。しっかり勉強しいや」と助言していました。



コンストルイルに、大きな問題がおこりました。

１２月末で、部屋の賃貸契約が切れます。オーナーさんは「当分、安価で、使ってもいいよ」とのことでした。が、「なるべく早くに出てほしい」と方向転換。急きょ、物件探しとなりましたが、なんといっても、部屋代に払えるのは、２万円ぐらい。見つけるのは至難の業です。「だれか、古民家を寄付してくれないかな」と望みのないことを考えました。

ダメもとでもいいから、たくさんの人に頼もうと頑張っていたところ。なんと、NPO法人SEINさんから、「自ら運営するカフェの一部を使ってはどうか」と声をかけていただき、実現に向けた話し合いが始まりました。
SEINさんは、堺市内を中心に、NPOや市民活動の支援をする法人で、堺市市民活動コーナーの運営の委託も受けています。

光が見えてきました。



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