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人権
NPO
協働助成事業

~ とりくみ ほうこく 『ほしぞら』 『KEY』



この人権NPO協働助成金は、人権に取り組むNPO・市民団体がチャレンジする事業企画を応援するために、今年度から当人権協会の独自事業として取り組んでいます。

4つの事業企画に助成をしながら、協働して取り組みます。

人権問題の解決に取り組む 4つの活動のプロセス」を適時報告していきます。



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ほ し ぞ ら

企画名 

当事者の自主的な社会交流推進

おぞらブログ(http://blog.zaq.ne.jp/aozora-ps/





お宝人権祭りにむけての制作 & ほしぞら会議~助成金~



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10月は、11月のお宝祭り、展示会にむけての準備をしました。必要なものを、毎週土曜日のほしぞら会議で話し合い「会計ファイル」や「会計の表」を作りました。


買っていいかどうか会議で決まったら、その品物を購入し、次のほしぞら会議で、お会計をするルールを作ることで、助成金の使い道をわかりやすく、公平にしました。額縁とコインケースなど、展示会にともて役立ちました。




お宝人権祭りへの出展と 展示会&フリーペーパー制作



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11月1日らいとぴあ21のいこいの家でYumi'sベーカリーのパンやアトリエモモの雑貨など、ほしぞらメンバーのコーナーを作り、出展しました。パンとコーヒーが人気で、地域のお年寄りにも喜んでいただきました。

展示会ではどんどんスペースが広がり、「麦の子」とのコラボも、新しく企画しました。農口の秋野菜の収穫&料理やフリーペーパー4号のしめ切りなど、おお忙しの11月でした。






オシテルヤヘルパー ステーションへの視察



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スタッフ2名、ほしぞら6名は、オシテルヤヘルパー ステーションへ視察見学に行きました。介護施設とは違って地域の高齢者が集まって一緒にごはんを作って食べたり、会話をして、人とつながりをもったりしているところは、ほしぞらの利用者とも共通していて、関心をもってお話を聞くことができました。


今回お話しを聞かせていただいたのは、3名とも利用者からスタッフへとなった方々だったので、その心境の変化も伺いました。たにぐちさん、ふじたさん、くぼたさんは、エル大阪などの就労移行支援のサービスなどを利用した経験があり、現在は同じように働くことの一歩を踏み出した方々のお手伝いや高齢者の方のお宅に訪問に行き、ごはんを作るサービスなどをして働いています。

「人と関わることが苦手」「以前働いていた会社で、自律神経を壊してしまったため、外に出るのが大変な状態だった」「今のヘルパーのお仕事も、ちゃんとできているのか疑問で満足してもらっているのか不安」など、私たちのためになるお話しを聞けて、良かったです。また人との出会いがスモールステップなのだと思いました。



在日コリアン青年連合(KEY

http://www.key-j.org/harehoko/

企画名

日コリアン青年のための疎外・差別相談




「在日コリアンのルーツを実感!統国寺へ訪問」


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「晴れほこ」相談事業をとおして実感するのは、在日青年がルーツと向き合うことの難しさ。生活・家庭の中で朝鮮半島のつながりを十分に感じる機会に、皆が巡り合えるわけではない。

そのようなルーツを自ら感じ取るために企画された「大阪在日コリアン物語KEY-s」。

今回は、在日コリアンに大変ゆかりのある『統国寺』(in天王寺)を訪れた。統国寺には在日の遺骨がたくさん眠り、ご家族・親族の方も多く参拝に見える。寺は朝鮮式仏教の風情で、ハングル文字や色とりどりの提灯、朝鮮半島の故郷が書かれたお墓があったりと、立派な"朝鮮寺"。


ご自身も在日コリアンであるご住職は、この寺の由縁やこの地を巡る歴史、古くからある朝鮮半島と日本のつながり、現在の私たち在日コリアンの立ち位置や役割などを話してくれた。


参加者の一人は、「お墓に刻まれた膨大な在日コリアンの本名や本貫の数々を見て...日本社会では本名を名乗ることが難しくても、お墓でようやく本名を名乗ることができた人もいたのではないかと感じた。またお墓にトルハルバンの装飾がされていたり、故人を讃える文が刻まれていたり、日本で苦労した在日の一世、二世たちが偲ばれていることを知った。故人や家族の方も統国寺だからこそ、安心して眠り、参ることができるのではないか、在日の居場所がここにあったと感じた。住職さんの膨大な知識と日朝友好への熱い思いが込められたお話は全てを理解できたわけではないが、とても面白かった。これからも機会をつくって訪問したい。」などと感想を綴った。

 私たち在日コリアンが抱える特有の悩みは日本の植民地支配の歴史につながっていることが多くある。統国寺など、一世や二世とふかくゆかりのある地を巡ることで、そこに気付き、これまで抱えていたもやもやが少しでも晴れてほしい。




「上映会:定住外国人の権利を知る ―華僑と在日コリアン―」

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在日コリアン青年にとって、植民地支配の歴史だけでなく、終戦後の日本社会に規定されて来た在日の法的地位について、学ぶ場が少ない。定住外国人の権利はどのように作られたかなど、素朴な疑問への回答が得られずにもやもやして、たまらず相談に来るケースがある。

「レイシズムに立ち向かうKEY-s」主催で、定住外国人に関する映画上映会を行った。映画で取り上げられている徐翠珍(ジョスイチン)さんは1947年、1930年代に渡日した上海出身の両親のもとに神戸で生まれ、神戸中華同文学校で民族教育を受けた。

徐さんをはじめ華僑の人々の多くは戦前にルーツを持つ日本で生まれた在日であるにも関わらず、旧植民地出身者ではないという理由で特別永住者ではなく、一般永住者という規定をされている。2007年にいわゆる日本版US-VISITが施行され、日本への再入国の際、特別永住者以外の外国人には指紋の採取が義務付けられた。

映画は、徐さんの子ども時代や就職について、運動として取り組まれた公務員採用の国籍条項撤廃闘争、指紋拒否運動、大赦拒否訴訟を振り返りながら、指紋の問題を告発する内容になっている。

指紋の問題をめぐって、日本社会における在日コリアンと華僑との立場の違いを感じさせられると同時に、私たちや親世代が背負ってきた歴史との共通性にも気づく。日本社会の中で外国人が管理や抑圧に置かれ続けていることが、時代が流れるにつれ、私たち自身が気づかなくなり、それが当たり前のこととして享受されているのでは、と考えさせられる。

 在日コリアンが抱える悩みは、当たり前のこととして享受されている社会環境がその人自身を苦しめていることが原因にあることが多い。「あなたは悪くない、社会が悪いんだよ」。こんな声を自らのルーツで悩む在日コリアン青年たちに地道に届け続けていきたい。


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  これまでの人権NPO協働助成事業のとりくみ

 

①2014年度「人権NPO協働助成金」のご案内

http://www.jinken-osaka.jp/2014/02/_1_42.html

②人権NPO協働助成金の助成事業が決定。

http://www.jinken-osaka.jp/2014/03/_1_49.html

③人権NPO協働助成事業説明会&ワークショップ。

http://www.jinken-osaka.jp/2014/04/_npo_1.html

④とりくみほうこく5月編① 

http://www.jinken-osaka.jp/2014/06/_1_55.html

⑤とりくみほうこく5月編② 

http://www.jinken-osaka.jp/2014/06/npo_1_3.html

⑥とりくみほうこく6月編① 

 (http://www.jinken-osaka.jp/2014/07/npo_1_4.html

⑦とりくみほうこく6月編②

 (http://www.jinken-osaka.jp/2014/07/_npo_1_2.html

⑧とりくみほうこく7月編①

 (http://www.jinken-osaka.jp/2014/08/_npo_1_1.html

⑨とりくみほうこく7・8月編

 (http://www.jinken-osaka.jp/2014/10/_npo_1_1_1.html

⑩とりくみほうこく8月編

 (http://www.jinken-osaka.jp/2014/10/_npo_1_3.html

⑪中間報告交流会

 (http://www.jinken-osaka.jp/2014/10/_npo_1_4.html
⑫とりくみほうこく9 月~10
月編
(http://www.jinken-osaka.jp/2014/11/_npo_1_5.html)

今後も人権NPOを応援する事業を検討し、より充実した内容へと発展させてまいりたいと思います。

皆さんのあたたかいご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

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