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2011年度 『触法障がい者に対するSSTの実際』を実施しました

 

 2012年3月18日(日)~19日(月)、HRCビル(大阪市港区)において「2011年度 触法障がい者に対するSSTの実際」を、SST普及協会認定講師の角谷慶子さん、足立 一さん、大阪府立砂川厚生センターの福永佳也さんを講師に招き、開催しました。

 SST(ソーシャルスキルトレーニング)とは、「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」などと呼ばれ、認知行動療法の1つに位置づけられる新しい治療方法です。近年では、その効果がみとめられ、現在では医療機関や各種の社会復帰施設、作業所、矯正施設など多くの施設で実践されています。

 障がいを持つ人が、触法に至るには様々ですが、事件を起こした状況を振り返り、自分のどのような考え方が犯罪に繋がったのかを考え、かわりにどのような考えに置き換えると再犯の危険性が減少するかを考えるなど・・。例えば、「取ったのではなく、借りただけ」、「みんなやっている」、「あいつが悪い・世の中が悪い」、「誰も見ていない」、「捕まるわけがない」などの考えから事件を起こした認知の修正を行うといった訓練がされています。

 実際、矯正施設や施設でこうしたSSTを行っている講師の方を招き、体験、演習を中心に進行されました。 

当日は、各市町村・人権協会の相談員をはじめ、地域生活定着支援センターや地域就労支援センター、障がい者や野宿生活者の相談・支援機関・団体など20人が受講されました。

 最終日には、講師から16人の修了者に対して、SST初級リーダー養成研修の修了証書が手渡されました。

 

<参加者からの感想>

 ・障がい者は経験不足による障がいが多くあります。ロールプレイでゆっくりと考えられ、疑似体験ができ、自己選択、自己決定もでき、このSSTの技法を今後の相談にいかしていきたいと思います。 

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